
救命の鍵!バルーンタンポナーデとは?
- バルーンタンポナーデとはバルーンタンポナーデとは、体内からの出血を止めるための処置の一つです。風船のように膨らむ医療用の器具(バルーンカテーテル)を体内に入れ、出血している箇所に直接挿入します。そして、そのバルーンの中に空気や生理食塩水を注入して膨らませることで、周囲の血管を圧迫し、出血を止めるという仕組みです。この処置は、主に食道や胃、鼻腔、子宮などからの出血に有効とされており、緊急を要する状況において、迅速かつ効果的に出血を抑制できるという利点があります。そのため、消化管出血や婦人科領域など、様々な場面で救命処置として用いられています。バルーンタンポナーデは、一時的な止血処置として位置付けられており、根本的な治療を行うまでの時間稼ぎとして重要な役割を担っています。しかし、合併症のリスクもゼロではないため、医師の適切な判断と技術のもとで行われる必要があります。