
遷延性意識障害:知っておきたいこと
- 遷延性意識障害とは遷延性意識障害とは、脳に起きた病気や怪我などが原因で、長い間意識が戻らない状態のことを指します。具体的には、3か月以上経っても、自力で体を動かしたり、食事を摂ったり、トイレに行ったりすることができない状態をいいます。また、話したり、周囲の人とコミュニケーションを取ったりすることも困難になります。さらに、視線を動かして周囲のものを見たり、目で物を追ったりすることもできなくなります。遷延性意識障害は、意識の回復が難しい状態とされています。しかし、患者さんによって症状や回復の過程は異なり、中には少しずつ意識が回復していく場合もあります。遷延性意識障害の患者さんに対しては、医療ケアやリハビリテーションなど、専門的なサポートが不可欠となります。また、ご家族の方々にとっては、患者さんの状態を理解し、長い期間にわたる介護やサポートが必要となるため、精神的な負担も大きくなってしまうことがあります。遷延性意識障害は、患者さん本人だけでなく、ご家族にとっても大変辛い状況ではありますが、諦めずに、希望を持って、患者さんを支えていくことが大切です。