
災害対応の基礎力!机上訓練のススメ
- 机上訓練とは机上訓練とは、実際に災害や事故が発生した状況を想定し、机上でシミュレーションを行う訓練のことを指します。これは、地図や資料などを活用しながら、関係者が集まり、情報伝達の流れや意思決定の方法、関係機関との連携体制などを確認する重要な訓練です。例えば、医療現場において、病院内で大規模な事故が発生し、多数の負傷者が搬送されてきたケースを想定した机上訓練が考えられます。このような事態においては、医師や看護師は、限られた医療資源(薬剤、医療機器、人員など)の中で、どのように効率的かつ的確に医療を提供していくかが問われます。そこで、机上訓練を通して、負傷者の重症度に基づいて治療の優先順位を決定する「トリアージ」の方法や、限られた医療スタッフで多数の患者に対応するための連携体制などをシミュレーションすることで、実際の災害時に迅速かつ的確な対応が行えるよう備えることができます。机上訓練は、医療現場だけでなく、学校、企業、地域など、様々な場面で実施されています。それぞれの状況に合わせて、火災、地震、風水害、テロなど、起こりうる様々な事態を想定し、訓練を行うことで、いざという時に適切な行動をとることができるように備えることが重要です。