
暖冬による災害リスクと備え
- 暖冬とは12月から2月までの冬の期間、気温が例年よりも高い状態が続くことを暖冬と言います。日本では気象庁がこの冬の気温を判定しており、「低い」「平年並み」「高い」の3段階で評価し、毎年、どの程度の確率でそれぞれの状態になるのかを発表しています。 実は、暖冬は特別珍しい現象ではなく、他の二つの状態と同じく3分の1程度の確率で発生すると考えられています。 つまり、暖冬は、いつ起こってもおかしくない、よくある気象現象の一つなのです。近年、地球温暖化の影響で、世界的に気温が上昇傾向にあり、日本でも冬の気温は上昇傾向にあります。そのため、暖冬となる年も多くなってきています。 暖冬は、私たちの生活に様々な影響を与えます。例えば、暖冬になると、雪が降る量が減ったり、雪解けが早まったりするため、雪による被害が減少する可能性があります。また、農作物の生育が促進される場合もあり、収穫量増加に繋がることもあります。 一方で、暖冬によるデメリットも存在します。 例えば、気温が高い状態が続くと、害虫が越冬しやすくなるため、翌年以降の農作物に被害をもたらす可能性があります。 また、スキー場では雪不足に陥り、営業に支障が出る可能性もあります。このように、暖冬は私達の生活にプラスとマイナスの両方の影響をもたらす可能性があるのです。