
暑夏の意味と対策
暦の上では6月になると夏が始まり、8月まで3か月間が夏に当たります。しかし、近年は残暑が厳しく、9月に入っても夏の暑さが続くことがあります。このような夏の暑さの厳しさは一般的に「暑夏」と呼ばれますが、気象庁ではどのように定義されているのでしょうか。気象庁では、6月から8月までの夏の期間の平均気温が、過去30年間の平均気温(平年値)と比べて高い場合を「暑夏」と定義しています。この「高い」は、3段階の表現(「低い」「平年並み」「高い」)のうちの一つであり、それぞれの発生確率は1/3となっています。つまり、「暑夏」は、平均して3年に1回の割合で起こる計算になります。ただし、「暑夏」の定義は、地域や観測地点によって異なる場合があります。また、「暑夏」だからといって、必ずしも猛暑日が続いたり、熱中症患者が急増したりするわけではありません。暑夏という言葉にとらわれず、毎日の天気予報や気温情報を確認し、適切な暑さ対策を行うことが重要です。