
地域を守る! 自主防災組織の役割とは
- 自主防災組織とは自主防災組織とは、地域住民が自発的に結成する組織で、災害時に自分たちの地域を守る活動を行うことを目的としています。大きな地震や台風などの災害が発生した場合、消防や警察、救急などの公的機関による救助活動が、被害の規模によっては、地域全体に行き届くまでに相当な時間がかかることが予想されます。このような状況下で、地域住民が主体的に防災活動を行う「自助」の精神に基づき、被害の拡大を抑制し、住民一人ひとりの安全を確保するために自主防災組織は重要な役割を担います。自主防災組織は、普段から、地域住民に対して、防災に関する知識や技術の普及啓発活動を行います。例えば、地震や火災発生時の適切な行動、避難経路の確認、消火訓練などを実施することで、地域住民の防災意識を高め、災害発生時の初動対応能力の向上を目指します。また、災害時には、情報伝達、避難誘導、初期消火活動、救助活動、安否確認などを行います。さらに、避難所の運営や被災者への支援活動など、災害復旧の段階においても重要な役割を果たします。自主防災組織の活動は、地域の特性や規模によって異なりますが、共通しているのは、地域住民一人ひとりが「自分の身は自分で守る」という意識を持ち、地域全体で協力して災害に立ち向かうという点です。近年、大規模な自然災害の発生頻度が高まっていることから、自主防災組織の重要性はますます高まっており、地域社会における重要な役割を担っています。