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緊急事態!甲状腺クリーゼとは?

- 甲状腺クリーゼの概要甲状腺クリーゼは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌されることで、体に様々な症状が現れる病気です。甲状腺ホルモンは、体の代謝を調整する重要な役割を担っていますが、このホルモンが過剰になると、全身の臓器が過剰に働くようになり、様々な不調が現れます。甲状腺クリーゼは、治療を受けていない、もしくは治療が不十分な甲状腺機能亢進症の患者さんに多くみられます。甲状腺機能亢進症とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気です。甲状腺クリーゼは、甲状腺機能亢進症が悪化した状態とも言えます。甲状腺クリーゼは、命に関わる危険な状態です。発熱、動悸、息切れ、意識障害などの症状が現れ、重症化すると死に至ることもあります。そのため、早期に適切な治療を開始することが重要です。甲状腺クリーゼは、決して他人事ではありません。甲状腺機能亢進症と診断されている方は、日頃から自身の体調管理に気を配り、医師の指示に従って治療を継続していくことが大切です。また、甲状腺機能亢進症の症状に心当たりがある方は、早めに医療機関を受診しましょう。
けが人へ医療

災害医療の三つのT:迅速な救命のために

- 災害医療における三つのTとは大規模な災害が発生すると、多数の負傷者が発生し、医療現場は極度の混乱に陥ります。このような状況下では、限られた医療資源と人員で、一人でも多くの命を救うためには、迅速かつ的確な判断と行動が求められます。そこで重要となるのが、「三つのT」と呼ばれる原則です。これは、災害医療の現場における行動の優先順位を示したもので、「Triage(トリアージ)」、「Transportation(患者搬送)」、「Treatment(緊急治療)」の頭文字を取っています。まず初めに、「トリアージ」を行います。これは、負傷者の重症度を迅速に判定し、治療の優先順位を決めることです。限られた医療資源を最も効果的に活用するために、重症度に応じて患者を分類し、治療の緊急性を判断します。次に、「患者搬送」です。トリアージの結果に基づき、重症者を適切な医療機関へ搬送します。この段階では、搬送手段の確保や搬送先の病院との連携が重要となります。最後に、「緊急治療」を行います。搬送前に現場でできる限りの応急処置を施し、救命率の向上を図ります。これらの三つのTは、いずれも重要なプロセスであり、それぞれの段階で適切な判断と行動をとることが、災害医療においては非常に重要となります。これらの原則を理解し、日頃から訓練しておくことで、災害時でも落ち着いて行動し、多くの命を救うことに繋がるでしょう。