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命を繋ぐAED:その役割と使用方法

- 街中で見かける機会が増えたAED近年、駅や公共施設など、街中の様々な場所で目にする機会が増えたAED。AEDは「自動体外式除細動器」の略称で、心臓がけいれんを起こして血液を送り出すポンプ機能が停止した状態(心室細動)になった際に、電気ショックを与えて心臓の働きを正常に戻すための医療機器です。AEDは、医療従事者でなくても使用できるよう、音声ガイダンスやイラストなどで操作方法が分かりやすく表示されています。また、電気ショックが必要な場合にのみ作動する安全設計となっているため、誰でも安心して使用することができます。心臓が突然停止した場合、数分以内に適切な処置を行わないと、命を落とす危険性が高まります。AEDは、その場で居合わせた人が救命活動を行うための重要なツールであり、設置数が増加していることで、より多くの命が救える可能性が高まっています。AEDは、街中で見かけた際に、使用方法を具体的にイメージできるよう、日頃から使用方法について理解を深めておくことが大切です。また、AEDの設置場所を把握しておくことも重要です。
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いざという時の酸素療法:基礎知識と方法

- 酸素療法とは酸素療法とは、呼吸がうまくできない状態にある人に対して、普段私たちが吸っている空気よりも多くの酸素を含んだ空気を送り届ける治療法です。私たちの体をつくる細胞は、生きていくために酸素を必要としています。呼吸をすることで肺から酸素を取り込み、血液によって全身に届けられることで、細胞は活動するためのエネルギーを作り出すことができます。しかし、肺の病気や心臓病などが原因で、十分な酸素を体に取り込むことができなくなることがあります。このような状態になると、息苦しさを感じたり、意識がぼんやりしたりするなど、様々な症状が現れます。酸素療法は、体に取り込まれる酸素の量を増やすことで、血液中の酸素濃度を高め、細胞や組織に十分な酸素を届けることを目的としています。酸素を鼻からチューブで送り込む方法や、マスクを使って口と鼻を覆うようにして酸素を送り込む方法など、症状や状態に合わせて様々な方法があります。酸素療法は、肺の病気、心臓病、一酸化炭素中毒など、様々な病気の治療に用いられています。また、手術後や怪我の治療などにも用いられることがあります。酸素療法によって、呼吸が楽になり、症状が改善されるだけでなく、命に関わる危険な状態を防ぐことができる場合もあります。
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救命率向上に欠かせない「救命の鎖」

- 「救命の鎖」とは突然、目の前で人が倒れ、心臓や呼吸が止まってしまったら…。一刻も早い救命活動が求められるこのような状況において、「救命の鎖」という言葉は、その重要性を端的に表しています。「救命の鎖」とは、心臓や呼吸が停止した人の命を救い、後遺症を最小限に抑えるために、居合わせた人、救急隊、医療機関がそれぞれの役割を分担し、スムーズに連携していくことを意味します。鎖の一つ一つの輪が、それぞれの役割を表しており、この輪が途切れることなく繋がることで、救命の可能性を高めることができるのです。2000年に発表された米国心臓協会(AHA)のガイドラインでは、大人の救命の鎖として、4つの輪が提唱されています。1. 迅速な通報周囲の人が異変に気づき、ためらうことなく、すぐに119番通報をすることが重要です。2. 迅速な心肺蘇生通報後、救急隊が到着するまでの間、居合わせた人がためらわずに心肺蘇生やAEDを用いた電気ショックを行うことが重要です。3. 迅速な除細動救急隊員が到着した後、心臓の動きを正常に戻すための電気ショック(除細動)を迅速に行います。4. 二次救命処置病院へ搬送された後、医療機関において、より高度な治療や処置が速やかに行われます。このように、「救命の鎖」は、それぞれの場面における迅速かつ的確な連携によって成り立っています。鎖の輪が一つでも欠けてしまうと、救命率は著しく低下してしまう可能性があります。日頃から「救命の鎖」について理解を深めておくことが、いざという時に人々の命を救う力となるのです。
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いざという時の備え!AEDを知ろう

- AEDとはAEDは、Automated External Defibrillator(自動体外式除細動器)の略称です。これは、心臓が突然停止してしまった際に、電気ショックを与えることで心臓の正常なリズムを取り戻すための医療機器です。心臓が止まってしまうことを「心停止」といいますが、これは、心臓のポンプ機能が何らかの原因で停止し、血液を全身に送ることができなくなる状態です。心停止は、心臓発作や溺水、感電、事故など、様々な原因によって引き起こされる可能性があります。AEDは、この心停止状態の人に電気ショックを与えることで、心臓の動きを正常に戻すことを試みるための機器です。AEDは、医療従事者でなくても使用できるように設計されており、音声ガイダンスやイラスト表示に従って操作することができます。AEDは、街中や駅、学校、公共施設など、多くの人が集まる場所に設置されています。もしも目の前で人が倒れ、意識がない、呼吸をしていないなどの心停止の兆候が見られた場合は、ためらわずにAEDを使用することが重要です。迅速な対応が、救命の可能性を高めることに繋がります。
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応急処置の基礎知識

- 応急処置とは病気や怪我をしてしまった時、すぐに病院に行けば良いとは限りません。救急車が到着するまで、あるいは病院に到着するまでの間、適切な処置を行うことで、命を救ったり、症状が悪化するのを防いだりすることができます。このような、医療機関による専門的な治療を受けるまでの間に行う一時的な処置のことを、応急処置と言います。応急処置の目的は、大きく分けて三つあります。最も重要なのは、生命の危機を回避することです。例えば、呼吸が止まってしまった場合や、大量に出血している場合、一刻も早い処置が生死を分けることになります。次に、症状が悪化するのを防ぐことも大切です。怪我の状態によっては、適切な処置を行わないことで、後遺症が残ってしまう可能性もあります。そして、回復を助けることも、応急処置の重要な役割です。早期に適切な処置を行うことで、回復を早めたり、痛みを和らげたりすることができます。応急処置は、医師や看護師などの専門家だけがするものと思われがちですが、決してそうではありません。一般市民であっても、正しい知識と技術を身につけていれば、応急処置を行うことができます。いざという時に、落ち着いて行動し、大切な人を守るためにも、日頃から応急処置について学んでおくことが重要です。
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AEDってどんなもの?

- AEDって何? AEDは、Automated External Defibrillatorの頭文字をとったもので、日本語では自動体外式除細動器と言います。AEDは、心臓がけいれんを起こして突然倒れた人の心臓の状態を自動的に調べて、電気ショックが必要かどうかを判断してくれる医療機器です。心臓がけいれんを起こすと、全身に血液を送ることができなくなり、数分以内に命を落としてしまう危険性があります。AEDはこのような事態に陥った人を助けるための、とても大切な医療機器なのです。AEDは、病院や救急車の中だけでなく、駅や空港、公共施設など、人が多く集まる場所に設置されているのを目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。AEDは、医療従事者でなくても使用できるように設計されています。使い方も簡単で、音声ガイダンスに従って操作すれば、誰でもAEDを使用することができます。AEDは、いざという時に人の命を救うことができる、大変重要なものです。AEDの存在を意識して、もしもの時に備えましょう。