揺れ

地震について

地震の揺れを測る!知っておきたい「震度」の話

地震が発生すると、テレビやラジオのニュースで「震度5弱」や「震度7」といった言葉を耳にしますよね。この「震度」とは、ある地点での地震の揺れの強さを表す尺度のことです。震度は、体感や周囲の状況から10段階に分けられています。具体的には、震度0、震度1、震度2、震度3、震度4、震度5弱、震度5強、震度6弱、震度6強、震度7の10段階です。震度とよく比較されるものに「マグニチュード」があります。マグニチュードは地震そのもののエネルギーの大きさを表すのに対し、震度は特定の場所における揺れの大きさを表す点で異なります。例えば、同じ地震でも、震源からの距離や地盤の状態によって、場所ごとに震度は異なります。震源に近い場所ほど震度は大きくなりやすく、地盤が軟弱な場所では揺れが増幅しやすいため、震度が大きくなる傾向があります。地震が発生した際に、それぞれの場所でどの程度の揺れだったのかを知る指標となるのが震度です。ニュースなどで震度の情報を確認し、身の安全を守るための行動に役立てましょう。
地震について

高層ビルは要注意?長周期地震動の脅威

- 長周期地震動とは?地震が発生すると、様々な揺れが生じますが、その中には、周期が数秒から十数秒と非常に長いものが存在します。これが長周期地震動と呼ばれるものです。長周期地震動は、人間の感覚では、ほとんど揺れを感じることができないほどのゆっくりとした揺れです。そのため、体感では揺れていないように感じても、実際には大きくゆっくりと揺れているということが起こりえます。この長周期地震動は、高層ビルや長大橋、大型のタンクなど、構造が大きく、固有周期の長い構造物に、特に大きな影響を与えます。これらの構造物は、長周期地震動の揺れと共振しやすく、大きな振幅で揺さられる可能性があります。その結果、構造物の損傷や転倒、内部の設備の破損などに繋がりかねません。近年、都市部では高層ビルや長大橋など、長周期地震動の影響を受けやすい構造物が増加しています。そのため、長周期地震動による被害の発生が懸念されており、防災対策の重要性が高まっています。