
延焼火災から命を守る!指定緊急避難場所とは?
大災害は、いつどこで発生するか分かりません。大地震の発生時、私たちの生活を脅かす危険の一つに、火災の発生と延焼が挙げられます。特に、建物が密集した都市部では、火災はまたたく間に広がり、大きな被害をもたらす可能性があります。このような大規模火災から住民の命を守る最後の砦となるのが「指定緊急避難場所」です。指定緊急避難場所は、市区町村が地域住民の安全を確保するために、火災などの災害時に安全な場所として指定した公園や広場などを指します。広域公園や緑地など、火災から比較的安全と考えられるオープンスペースが選定されることが一般的です。指定緊急避難場所は、火災の延焼を食い止め、住民に一時的な避難場所を提供する役割を担います。大規模火災が発生した場合、指定緊急避難場所へは、周囲の状況をよく確認し、安全を確保しながら落ち着いて避難することが重要です。避難の際には、持ち出し品だけを持ち、火災の状況によっては煙を吸い込まないように姿勢を低くしたり、口や鼻を覆ったりするなど、身の安全を最優先に考えて行動してください。日頃から、自宅周辺の指定緊急避難場所の位置を確認しておくことが重要です。また、家族と避難場所や連絡手段について話し合っておくなど、いざという時のための備えをしっかりと行いましょう。