
持続動注療法:新しい治療の選択肢
- 持続動注療法とは持続動注療法とは、患部に直接、継続的に薬を送り込む治療法です。従来の治療では、薬は口から服用したり、血管に注射したりする方法が一般的でした。しかし、これらの方法では、薬が全身に広がってしまい、目的とする患部以外にも作用してしまうことがあります。一方、持続動注療法では、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に留置し、その先端を治療が必要な血管の近くに配置します。そして、持続注入ポンプを用いて、カテーテルを通じて薬を低濃度で継続的に患部に直接送り込みます。この方法により、必要な部位に集中的に薬剤を届けることができるため、効果を高めつつ、副作用を抑える効果が期待できます。また、全身への影響が少なくなるという利点もあります。持続動注療法は、がん治療をはじめ、様々な疾患の治療に用いられています。