
危険な雲、プルームから身を守る
- プルームとはプルームとは、煙突から吹き出す煙や、雪原で冷やされた空気が白く立ち上る雪煙のように、気体が空気中に浮かび上がり、広がっていく現象のことを指します。私たちが日常生活で目にするプルームは、工場の煙突や自動車の排気ガス、冬場の吐く息など、比較的安全なものがほとんどです。しかし、災害時においては、このプルームが深刻な脅威となる可能性があります。例えば、工場の火災や爆発事故が起こった場合、有害な化学物質を含んだ煙がプルームとなって周辺地域に拡散することがあります。また、火山噴火では火山灰や火山ガスが、原子力発電所の事故では放射性物質を含む気体が、それぞれプルームとなって広範囲に影響を及ぼす可能性があります。プルームは目に見えない場合もあり、危険を認識しにくいという特徴があります。そのため、災害発生時には、公式な情報源からの情報に注意し、プルームが発生している可能性がある場合は、不要な外出を控え、窓を閉め、換気扇を止めるなど、適切な行動をとるように心がけましょう。