
抗凝固療法:血栓を予防し、健康を守る
- 抗凝固療法とは抗凝固療法とは、血液を固まりにくくすることで、血管内に血栓ができるのを防ぐ治療法です。 私たちの血液には、血管が傷ついたときに傷口を塞いで出血を止める働きがあります。これは、血液中の成分が複雑に作用することで、血液を固める働きを持つ「血栓」が作られるためです。 しかし、何らかの原因でこの血栓が血管内でできてしまうと、血液の流れが悪くなり、様々な病気を引き起こすことがあります。 例えば、心臓に栄養を送る血管に血栓ができると、心臓の筋肉が壊死してしまう「心筋梗塞」を引き起こします。 また、脳の血管で血栓が生じると、脳梗塞の原因になります。 さらに、足の血管に血栓ができると「エコノミークラス症候群」を発症する可能性があります。抗凝固療法は、このような血栓が原因で起こる病気を予防するために、血液を固まりにくくする薬を服用します。 薬の種類や量は、患者さんの状態や血栓ができるリスクなどを考慮して、医師が適切に判断します。