
突然死:その原因と予防について
- 身近に潜む突然死の脅威健康に過ごしていた人が、ある日突然、命を落とす「突然死」。ニュースなどで目にすることもありますが、決して他人事ではありません。交通事故などの外からの要因で亡くなる場合を除き、心臓や脳など、体の中で起こる病気が原因で、発症してから24時間以内に亡くなる場合を指します。突然死は、私たちのすぐそばに潜む脅威と言えるでしょう。突然死の主な原因として、心臓の病気が挙げられます。なかでも、心臓の血管が詰まってしまう急性心筋梗塞や、心臓の筋肉が厚くなる肥大型心筋症などが代表的です。また、脳の血管が破れたり詰まったりする脳卒中も、突然死を引き起こす重大な病気です。その他、気管支喘息の発作や、アレルギー反応によるアナフィラキシーショックなども、突然死の原因となり得ます。突然死は、その予兆に気づくことが難しい場合も少なくありません。しかし、日頃から健康的な生活習慣を心がけることで、リスクを減らすことは可能です。バランスの取れた食事、適度な運動、十分な睡眠を心がけ、喫煙は避け、過度な飲酒は控えましょう。また、健康診断を定期的に受診し、自身の体の状態を把握しておくことも大切です。万が一、突然死が起きた場合には、一刻も早い救命処置が必要です。周囲の人が心肺蘇生などの応急処置を行うことによって、命を救える可能性があります。また、AED(自動体外式除細動器)の使用も有効です。いざという時のために、心肺蘇生法やAEDの使い方を習得しておくことをお勧めします。