心肺停止

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来院時心肺停止とは?:定義と関連用語

病院に到着した時点で、心臓または呼吸、あるいはその両方が停止している状態を「来院時心肺停止」と言い、英語では「cardiopulmonary arrest on arrival」と表記し、略して「CPAOA」と呼びます。この状態は、患者が病院に到着する前に、医師や救急隊員など医療関係者によって心肺蘇生が行われたかどうかは関係ありません。つまり、医療関係者が患者の状態を確認した時点で、心臓と肺のどちらか、あるいは両方が機能していないと判断された場合、その患者は「来院時心肺停止」と診断されます。例えば、心臓が停止していても、救急隊員などによって心臓マッサージや人工呼吸などの心肺蘇生を受けながら病院に到着した場合も「来院時心肺停止」に含まれます。また、病院に到着する直前まで心臓が動いていたものの、病院に到着した際に心臓が停止していた場合も同様に「来院時心肺停止」と診断されます。
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院外心肺停止:知っておきたい知識と対策

- 院外心肺停止とは病院の外で、突然心臓と呼吸が止まってしまう恐ろしい状態を、院外心肺停止と言います。心臓は、全身に血液を送るポンプの役割を担っています。この心臓が停止してしまうと、血液は体の中を巡ることができなくなり、酸素も各臓器に届けられなくなります。酸素不足の状態が続くと、脳をはじめとする臓器に回復できないダメージが残ってしまいます。呼吸は、体内に酸素を取り込み、二酸化炭素を排出するために欠かせない体の機能です。呼吸が停止すると、体内に酸素が取り込めなくなり、心臓が止まっている状態では、心臓マッサージで心拍を再開させても、呼吸が再開しなければ、救命することはできません。院外心肺停止は、いつ、どこで、誰にでも起こりうる可能性があります。発生から数分間が生死を分ける非常に重要な時間であり、一分一秒を争う迅速で適切な処置が必要不可欠です。