心室瘤

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命を脅かす心筋梗塞の合併症:心室瘤

- 心臓にできる瘤、心室瘤とは?心臓は、全身に血液を送り出すために休むことなく働き続ける、私たちにとって欠かせない臓器です。この重要な心臓に、瘤ができてしまうことがあります。それが「心室瘤」と呼ばれる病気です。心臓は、上下左右に4つの部屋に分かれており、それぞれがポンプの役割を果たして血液を循環させています。心室瘤は、この部屋の壁の一部が薄くなってしまい、風船のように膨らんでしまう病気です。心室瘤は、心臓のポンプ機能を低下させてしまうため、様々な症状が現れます。 動悸や息切れ、疲れやすくなるなどの症状が出ることがあります。また、心室瘤ができた部分に血液が滞ってしまうことで、血栓と呼ばれる血の塊ができてしまうことがあります。この血栓が血液の流れに乗って脳に運ばれてしまうと、脳梗塞を引き起こす危険性もあります。心室瘤の原因として最も多いのは、心筋梗塞です。 心筋梗塞は、心臓に栄養を送る血管である冠動脈が詰まってしまい、心筋に酸素や栄養が行き渡らなくなる病気です。心筋梗塞になると、心筋の一部が壊死してしまい、その部分が薄くなってしまうことで心室瘤が形成されることがあります。心室瘤は命に関わる病気であるため、早期発見と適切な治療が重要となります。気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。