強風

水害について

海の脅威「しけ」:その種類と備え

「しけ」という言葉をご存知でしょうか? 「しけ」とは、海上で強い風が吹き、波が高くなって海面が荒れる現象のことを指します。普段は穏やかな海も、ひとたび「しけ」になると、その姿は一変します。高い波は白いしぶきをあげ、まるで海の怒りを感じさせるような荒々しい表情を見せます。このような状況下では、漁船はもちろんのこと、大型船舶でも航行は困難になり、海運や漁業に大きな影響が出ます。また、沿岸部では、高波による浸水や海岸侵食などの被害が発生する危険性もあります。海は私たち人間にとって、多くの恵みをもたらす大切な存在ですが、同時に、ひとたび牙をむけば大きな脅威となることを忘れてはなりません。「しけ」という言葉を知ることは、海と安全に向き合うための第一歩と言えるでしょう。
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台風による風水害から身を守る!

- 風水害とは?風水害とは、台風や発達した低気圧に伴い、強風と大雨によって引き起こされる災害のことを指します。私たちの暮らしにとって身近な脅威であり、深刻な被害をもたらす可能性があります。台風が接近すると、まず、強風による被害が想定されます。住宅では、屋根瓦が強風によって吹き飛ばされたり、アンテナが倒れたりする危険があります。また、強風によって電線が切断され、停電が発生することも考えられます。さらに、街路樹や看板なども強風によって倒壊し、通行人に危害が及ぶ可能性も考えられます。強風と同時に、台風は大量の雨をもたらします。短時間に集中して大量の雨が降ると、河川の水位が急上昇し、氾濫を引き起こすことがあります。低い土地や河川の近くにある住宅は浸水し、家財に大きな被害が出る可能性があります。また、大雨は土砂災害の危険性も高めます。斜面が水分を多く含むことで地盤が緩み、土砂崩れが発生しやすくなります。住宅地に近い斜面で土砂崩れが発生すると、巻き込まれてしまう危険性も考えられます。近年、地球温暖化の影響により、台風の大型化や豪雨の頻度増加が懸念されています。風水害の発生頻度や規模が増加する可能性があり、私たち自身の備えがより重要になってきています。
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防災の基礎知識:暴風雨から身を守る

- 暴風雨とは暴風雨とは、激しい風を伴った強い雨のことを指し、「嵐」とも呼ばれます。 これは、発達した低気圧や台風などが原因で発生します。低気圧の中心付近では、周囲の空気を取り込もうとする力が強く働き、上昇気流が発生します。この上昇気流によって雲が発達し、大量の雨を降らせるのです。また、気圧の低い場所に向かって風が吹き込むため、周辺では強風が吹き荒れます。暴風雨は、その強さによって私たちの生活に様々な影響を及ぼします。 強風によって電線が切れたり、木が倒れたりすることで、停電や交通障害が発生することがあります。また、激しい雨は、河川の氾濫や土砂崩れを引き起こし、家屋や農作物に深刻な被害をもたらすこともあります。 日本では、毎年多くの暴風雨が観測されており、決して他人事ではありません。日頃から気象情報に注意し、暴風雨の兆候があれば、早めの備えを心がけましょう。家の周りのものを片付けたり、窓や雨戸をしっかり閉めたりするなど、事前の対策を講じることで、被害を最小限に抑えることができます。
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ダウンバースト:突発する強風にご用心

空から突然、強烈な風が吹き降りてくる現象を、気象用語でダウンバーストと言います。ダウンバーストは、積乱雲と呼ばれる、強い上昇気流を伴う発達した雷雲から発生します。まるで、空から巨大な扇風機が風を吹き下ろしているようなイメージで、その風の強さは想像を絶するものがあります。発生範囲は直径数百メートルから数キロメートルと局地的ですが、僅か数分間で風速が急激に強まり、最大で秒速50メートルを超える突風を観測することもあります。これは、ジャンボジェット機が離陸する時のスピードに匹敵する強さで、家屋を倒壊させたり、車を横転させたりするほどの破壊力を秘めています。さらに恐ろしいことに、ダウンバーストは、発生場所や時間帯を予測することが非常に困難です。そのため、突然の強風に見舞われた場合は、頑丈な建物内に避難するなど、身の安全を最優先に考えた行動をとるようにしてください。
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竜巻から身を守る!

- 竜巻の発生メカニズム竜巻は、積乱雲と呼ばれる、空高くまで発達した巨大な雲の中で生まれます。この雲の中では、暖かく湿った空気が上昇する上昇気流と、冷たく乾燥した空気が下降する下降気流が、まるで綱引きのように激しくぶつかり合っています。 このせめぎ合いの中で、空気の渦が生じ始めます。はじめは雲の中で回転しているだけの空気の渦ですが、上昇気流によってさらに勢いを増し、まるでフィギュアスケーターが腕を縮めて回転速度を上げるように、渦は細く速く回転を続けます。そして、ついにこの回転する空気の渦が、雲の底から漏斗状に地面に向かって伸び、地表に達したものが竜巻です。竜巻は、その形状から「漏斗雲」と呼ばれることもありますが、実際には空気中の塵や水滴が目に見えるようになっているため、柱状に見えることもあります。竜巻の発生には、強い上昇気流と大気の不安定さだけでなく、地上付近の風向や風速が急に変化する現象も深く関わっています。このような複雑な気象条件が重なり合って、初めて竜巻は発生するのです。