建築材料

火災への備え

火災から家を守る!不燃木材のススメ

- 不燃木材とは?木材は、古くから私たちの生活に欠かせない建築材料として広く利用されてきました。しかし、木材は燃えやすいという性質を持つため、火災が発生すると被害が拡大しやすいという側面も持ち合わせています。そこで近年注目を集めているのが「不燃木材」です。不燃木材とは、その名の通り、燃えにくいように加工された木材のことです。木材そのものに特殊な薬剤を染み込ませることで、火災の熱が加わっても容易に燃え上がらないようになっています。この薬剤は「不燃剤」と呼ばれ、木材の内部まで浸透することで、その効果を長期間にわたって持続させることができます。不燃木材と聞いて、「本当に木材が燃えないのだろうか?」と疑問に思う方もいるかもしれません。しかし、不燃木材は、国が定める厳しい基準をクリアした、正真正銘の「燃えにくい木材」なのです。具体的には、建築基準法に基づいた防火性能試験において、一定時間火災にさらされても燃え広がらないことが求められます。そして、この厳しい試験をクリアし、国土交通大臣の認定を受けた木材だけが、「不燃木材」と名乗ることができるのです。このように、高い安全性が認められている不燃木材は、住宅やビル、商業施設など、様々な建築物で利用されています。木材の持つ温かみや風合いを保ちながら、火災のリスクを低減できることから、今後ますます需要が高まっていくと予想されます。不燃木材は、火災から私たちの暮らしを守る、頼もしい存在と言えるでしょう。