
冬の寒さ到来!寒気団の正体に迫る
冬の厳しい寒さをもたらすものとして、ニュースなどで「寒気団」という言葉を耳にすることがありますね。しかし、寒気団とは一体どのようなものなのでしょうか?寒気団とは、周りの空気よりも気温が低い、巨大な空気の塊のことを指します。ただし、ただ冷たいだけでなく、広い範囲にわたって気温と水蒸気量がほぼ一定であるという特徴があります。寒気団は、その発生場所によって性質が異なり、大きく分けて二つの種類があります。一つは、シベリアや北極など、陸上で生まれた「シベリア気団」です。非常に低温で乾燥しているのが特徴で、日本にやってくると、冬の晴れた日でも厳しい寒さをもたらします。もう一つは、アリューシャン列島付近の海洋上で生まれた「アリューシャン気団」です。こちらは、シベリア気団に比べると比較的温暖ですが、湿った空気を多く含んでいるため、日本に雪を降らせることがあります。冬になると、これらの寒気団が日本付近に次々と流れ込み、寒暖の変化が激しくなります。そのため、天気予報などで寒気団の動きを事前に知っておくことは、冬の寒さに備えるために非常に大切です。