天気予報

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天気予報の鍵!予報区ってなに?

- 予報区とはテレビやラジオ、インターネットで天気予報を確認する際、「〇〇地方は晴れ」といった表現を耳にする機会は多いでしょう。実は、天気予報は日本全国を一様に発表しているのではなく、地域ごとに細かく区分して発表されています。この区分を「予報区」と呼びます。予報区は、気象庁が天気予報や警報・注意報などを発表する際に使用する、いわば天気予報の地図における基本単位です。日本は南北に長く、地形も複雑なため、地域によって気象条件が大きく異なります。そのため、より詳細な気象情報を伝えるために、全国を約100の予報区に分割しています。予報区は、都道府県単位よりもさらに狭い範囲を指す場合が多く、例えば東京都内であれば、「東京地方」「多摩北部」「多摩南部」「島嶼部」といったように区分されます。このように、予報区は、それぞれの地域における気象の特徴を考慮して設定されており、より正確な天気予報を伝えるために欠かせないものです。天気予報を見る際には、ぜひお住まいの地域の予報区を確認してみてください。
水害について

天気予報で読み解く「所によりにわか雨」

天気予報は、私たちの日常生活に欠かせない情報源となっています。毎日の服装選びから、旅行の計画まで、天気予報を参考に decision をしている方は多いのではないでしょうか。しかし、天気予報で用いられる専門用語は、時に理解するのが難しい場合があります。その中でも、「にわか雨」は、予報でよく耳にする言葉でありながら、その正確な意味を理解していない方もいるかもしれません。 にわか雨とは、突発的に降り始め、短時間で止む雨のことを指します。晴ていた空が急に曇り始め、強い雨に見舞われたかと思えば、数分後には再び晴れ間が覗くといった状況は、誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。にわか雨は、その発生メカニズムから、予測が難しい気象現象の一つと数えられます。発生範囲が狭く、持続時間が短いという特徴を持つため、広範囲を対象とする天気予報では、にわか雨の発生を完全に予測することは困難です。天気予報で「晴れ時々曇り、にわか雨の可能性あり」といった表現が使われる場合、それは、にわか雨が降る可能性は低いものの、完全に否定できない状況を示しています。にわか雨の可能性がある日には、外出時に折り畳み傘を持参するなど、急な雨にも対応できる準備をしておくことが大切です。
水害について

天気予報の「所により一時雨」ってどんな雨?

天気予報でよく目にする「所により一時雨」という表現。なんとなく、雨が降ったりやんだりするのかな?という想像はできますが、実際にはどんな雨模様を指す言葉なのでしょうか。今回は、この「所により一時雨」が持つ意味について、具体的に解説していきます。まず、「所により」とは、予報区域の一部地域を指します。つまり、予報区域全体で雨が降るのではなく、一部の地域だけで雨が降る可能性があるということです。そして、「一時」とは、短時間を意味します。気象庁の定義では、1時間以内の短い時間を指す場合が多いようです。つまり、「一時雨」は、数十分から1時間程度の短い時間だけ降る雨と言えるでしょう。まとめると、「所により一時雨」とは、予報区域の一部地域で、数十分から1時間程度の短い時間だけ降る雨ということになります。このような表現が使われる場合は、雨雲の発生が局地的で、広範囲に広がる可能性が低いと予想されます。外出の際は、念のため折り畳み傘などを用意しておくと安心でしょう。
水害について

天気予報の謎を解く: 閉塞前線とは?

毎日、天気予報で耳にする「前線」。天気は私たちの生活に密接に関わっているため、前線の動きは常に注目されています。しかし、具体的に前線とは何なのか、詳しく知っている人は意外と少ないのではないでしょうか?前線とは、簡単に言うと、性質の異なる空気の塊である「気団」と「気団」がぶつかり合う境界面のことです。空気には、暖かい空気と冷たい空気があります。この温度差のある空気がぶつかり合うと、暖かい空気は軽い性質を持つため上昇し、冷たい空気は重い性質を持つため下降します。上昇した空気中には、水蒸気が多く含まれています。上空は気温が低いため、水蒸気は冷やされて水滴に変わり、雲が発生します。そして、雲が成長すると、雨や雪などの形で地上に降ってくるのです。このように、前線は、空気中の水蒸気を凝結させ、雨や雪を降らせる原因となるため、天気の変化に大きく影響を与えているのです。天気予報で前線の動きをチェックすることは、日々の天気の変化を予測する上で非常に役立ちます。
水害について

空から降る氷の粒、霰の正体

- 空から降る氷の粒春や秋、時には夏にも、突如として空模様が変わり、激しい雨と共に氷の粒が降ってくることがあります。この現象は「霰(あられ)」と呼ばれ、その名の通り、まるで米粒や小豆のような小さな氷の粒が特徴です。霰とよく似た現象に「雹(ひょう)」がありますが、この二つは全く異なる現象です。見分けるポイントとしては、霰は大きさが直径5ミリメートル未満と小さく、積もることはほとんどありません。一方、雹は5ミリメートル以上の大きさになることもあり、時には家屋や農作物に被害を与えるほどの規模になることもあります。霰は、積乱雲と呼ばれる発達した雲の中で発生します。雲の中で小さな氷の粒が強い上昇気流によって上空と下層を行ったり来たりする過程で、周囲の水滴が氷となって付着し、大きくなっていきます。そして、上昇気流では支えきれなくなった霰が、地上へと落下してくるのです。霰は、その発生メカニズムから、激しい雨や雷を伴うことが多く、短時間で天候が急変することが特徴です。そのため、天気予報などで「霰」の予報が出た場合は、急な天候の変化に注意し、安全な場所に避難するなど、早めの対策を心がけましょう。
水害について

降水確率を正しく理解して、急な雨に備えよう

- 降水確率ってどんなもの?天気予報でよく目にする「降水確率」。これは、ある地域で、ある時間帯に、雨が降るかどうかを確率で表したものです。例えば、「東京23区の明日の午前中の降水確率は30%」と発表されたとします。これは、東京23区のどこかで、明日の午前中に、少しでも雨が降る確率が30%あるという意味です。「え、じゃあ、東京23区全体に雨が降る確率では無いってこと?」そうなんです!降水確率は、ある地域全体で雨が降る確率を示しているわけではありません。天気予報では、広い地域を小さな区画に分けて、それぞれの区画で雨が降るか計算しています。そして、雨が降ると予想される区画の面積の割合が、降水確率として発表されるんです。つまり、降水確率40%というのは、対象地域全体で雨が降る確率が40%なのではなく、対象地域の一部の場所で雨が降る確率が40%であることを示しています。ただし、雨が降る場所や時間帯、雨の強さなどは、降水確率だけでは正確にはわかりません。ですから、天気予報で降水確率を確認したら、最新の気象情報も確認するように心がけましょう。