
地震を測る!地震計の役割と種類
地震計は、地面の動きを正確に捉え、地震の揺れを記録するための装置です。普段私たちが感じることのできないわずかな揺れも、地震計は敏感に感じ取ることができます。地震計の心臓部には、地面の振動を感知するセンサーが備わっています。このセンサーは、地面が揺れると、その動きに合わせて一緒に揺れるように設計されています。そして、その揺れの大きさや速さを電気信号に変換することで、記録できるようにしています。記録されたデータは、地震の規模を示すマグニチュードや、地震が発生した場所、さらには地下深くでどのように断層が動いたのかといった、地震のメカニズムを解明するために利用されます。近年では、高感度な地震計の開発が進み、ごく小さな地震や遠く離れた場所で発生した地震の揺れも捉えることができるようになりました。また、観測網の充実により、地震発生時の揺れの伝わり方を詳細に分析することが可能となり、地震による被害予測の精度向上にも役立っています。