
地域を守る! 地区防災計画とは?
近年、地震や台風など、自然の猛威による災害が相次ぎ、私たちの暮らしは大きな影響を受けています。このような状況下では、自分の身を守るためには、まず「自分のことは自分で守る」という「自助」の意識が大切です。しかし、大規模な災害が発生した場合、自分一人だけで安全を確保することは容易ではありません。そこで重要になるのが、地域住民が互いに協力し合い、助け合う「共助」という考え方です。この「共助」による防災活動を推進する上で中心的な役割を担うのが、「地区防災計画」です。これは、地域住民一人ひとりが防災意識を高め、災害に備えて地域全体でどのような活動を行うべきかをまとめた計画書です。「地区防災計画」には、地域の危険箇所や避難場所、防災訓練の実施計画などが具体的に明記されます。いざという時、地域住民が「共助」の精神のもと、適切な行動をとるための指針となる重要なものです。今回は、この「地区防災計画」の内容や作成方法、地域住民一人ひとりの役割などについて、具体例を交えながら詳しく解説していきます。