
悪性症候群:向精神薬との深い関係
- 原因と症状悪性症候群は、精神的な病気を治療する際に用いられる一部の薬によって、身体に重い症状が現れる病気です。この病気の原因となる薬は、主に統合失調症や気分障害の治療に用いられます。こうした薬の使用を開始したり、急に使用をやめたり、あるいは再び使用し始めた際に、この病気が発症することがあります。悪性症候群の症状は、突然現れることが特徴です。高い熱が出たり、意識がはっきりしなくなったり、筋肉が硬くなったり、激しい筋肉の痛みを感じたりします。また、汗を大量にかいたり、体が震えたり、心臓の動きが速くなったり、血圧が上下したりすることもあります。さらに悪化すると、腎臓、心臓、肺といった重要な臓器が正常に機能しなくなり、命に関わる危険性も出てきます。