同位体

その他

放射性ストロンチウム:知っておきたい危険性

- 放射性ストロンチウムとはストロンチウムという元素は、自然界のどこにでも存在する物質です。私たちの身体の骨にも、ごくわずかな量ながら含まれており、健康に害はありません。しかし、原子力発電所のような人工的な施設では、このストロンチウムが放射能を持つ「放射性ストロンチウム」に変化することがあります。放射性ストロンチウムは、自然界のものよりもはるかに強い放射能を持っています。そのため、体内に取り込まれると健康に悪影響を及ぼす可能性があります。特に、カルシウムと似た性質を持つため、骨に蓄積しやすく、骨のガンや白血病などの原因となることが懸念されています。放射性ストロンチウムには、ストロンチウム90やストロンチウム89など、いくつかの種類があります。ストロンチウム90は、半減期が約29年と長く、環境中に長期間留まり続けるため、特に注意が必要です。原子力事故などで放射性ストロンチウムが環境中に放出された場合は、国や地方公共団体からの情報に注意し、指示に従って行動することが大切です。食品の摂取制限や、汚染された地域への立ち入り制限などの対策がとられることがあります。普段から、正しい知識を身につけておくことが重要です。