
原子力規制委員会:安全を最優先に
- 原子力規制委員会とは2011年3月11日に発生した東京電力福島第一原子力発電所の事故は、私たちに原子力の安全について大きな教訓を与えました。この未曾有の事故を二度と繰り返さないために、国を挙げて原子力の安全対策を見直すこととなり、その中心的な役割を担う機関として2012年9月に原子力規制委員会が誕生しました。原子力規制委員会は、従来の体制と大きく異なり、原子力の安全を確保することに専念する独立した機関として設立されました。以前は、原子力の推進と規制を経済産業省という一つの組織が担っていましたが、この事故を機に、推進と規制の役割を明確に分離する必要性が強く認識されるようになりました。そこで、原子力の推進は経済産業省が、規制は新しく設立された原子力規制委員会が担うことになったのです。この新しい体制により、原子力規制委員会は、特定の利害関係にとらわれることなく、国民の安全を最優先に、原子力の安全規制を行うことができるようになりました。また、国内外の専門家の知見を積極的に取り入れ、より高度な専門性を活かした規制を実施することで、原子力施設の安全性をより一層高めることを目指しています。