
地震の揺れを理解する:P波とは?
地震は、地球内部の岩盤が急に破壊されることで発生し、そのエネルギーが波となって周囲に伝わります。 この波を地震波と呼びますが、地震波は、伝わり方によって大きく二つに分けられます。一つは、地球内部を伝わる実体波です。実体波は、さらに二つに分類されます。まず、縦波であるP波は、波の伝わる方向と物質の振動方向が同じ波です。P波は、地震波の中で最も速度が速く、最初に伝わってきます。音波と似た性質を持つため、ガタガタという高い音で感じることが多いです。次に、横波であるS波は、波の伝わる方向と物質の振動方向が垂直な波です。P波に続いて伝わってきますが、速度はP波よりも遅く、ゆさゆさという大きな揺れ をもたらします。もう一つは、地球の表面に沿って伝わる表面波です。表面波は、実体波よりも速度は遅いですが、大きなエネルギーを持ち、被害を大きくする原因となります。ゆっくりとした大きな揺れが長く続くことが特徴です。