
冬の寒さにご用心!凍傷のリスクと対策
- 凍傷とは何か凍傷は、氷点下の気温に長時間さらされることで、皮膚やその下の組織が凍ってしまうことで起こる障害です。冬の寒い時期、特に気温が氷点下になると発生しやすくなります。私たちの体は、寒さを感じると体温を保とうとするため、手足の血管を収縮させ、血液の流れを少なくしようとします。これは、体の中心部に温かい血液を集め、生命維持に必要な臓器を守るための、自然な防御反応です。しかし、極寒の環境に長時間置かれると、この防御機能だけでは追いつかなくなり、皮膚や皮下組織にまで冷気が浸透し、組織が凍結してしまいます。凍傷になると、皮膚の色が白や黄色、灰色に変色したり、感覚が鈍くなったりします。重症化すると、水ぶくれや潰瘍ができたり、組織が壊死してしまうこともあります。凍傷は、耳や鼻、頬、指先、足の指など、心臓から離れていて冷えやすい体の末端部分に発生しやすいため、注意が必要です。