全身性炎症反応症候群

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全身性炎症反応症候群:SIRSとは?

- 全身性炎症反応症候群とは全身性炎症反応症候群(SIRS)は、私たちの体が病気や怪我などの様々な刺激を受けた際に、その刺激から体を守ろうとする免疫システムが過剰に反応してしまうことで起こる、命に関わる可能性のある深刻な状態です。 細菌やウイルスなどの病原体が体内に侵入して起こる感染症だけでなく、火傷や怪我、手術など、感染を伴わない場合でも発症する可能性があります。本来であれば、免疫システムは体にとって有害な病原体や異物を排除し、傷ついた組織を修復するために働く重要な働きをしています。しかし、SIRSでは、この免疫反応が過剰に起こってしまうことで、健康な組織や臓器にもダメージを与えてしまうのです。SIRSは初期の段階では、発熱や心拍数の増加、呼吸数の増加、白血球数の増加といった症状が現れます。これらの症状は風邪などの一般的な病気でも見られるため、SIRSだと気づかれない場合もあります。しかし、SIRSは放置すると、敗血症性ショックや多臓器不全といったより深刻な状態に進行し、命に関わる危険性も高まります。そのため、SIRSを早期に発見し、適切な治療を開始することが非常に重要となります。