児童保護

犯罪への備え

出会い系サイト規制法:子どもを守るための法律

近年、インターネットの普及は目覚ましく、私たちの生活をより便利で豊かなものにしてきました。しかし、その一方で、インターネット上の危険にさらされる子どもたちも増えています。特に、出会い系サイトを通じて子どもたちが犯罪に巻き込まれる事件は後を絶ちません。このような状況を受け、子どもたちをインターネット上の危険から守るため、2003年9月に「インターネット異性紹介事業を利用して児童を誘引する行為の規制等に関する法律」、通称「出会い系サイト規制法」が施行されました。この法律は、出会い系サイトの事業者に対して、児童の利用を制限するための年齢確認の義務付けや、不適切な書き込みの削除などを義務付けています。また、違反した事業者には罰則が科せられるなど、強い規制が盛り込まれています。「出会い系サイト規制法」は、施行以来、一定の効果を上げてきましたが、インターネット上のサービスは日々進化しており、新たな脅威も生まれています。例えば、出会い系サイト以外にも、SNSやオンラインゲームなどを通じて子どもたちが犯罪に巻き込まれるケースも増えています。子どもたちの安全を守るためには、法律による規制だけでなく、保護者や教育機関によるインターネットの適切な利用に関する指導、そして子どもたち自身が危険を認識し、自らをを守るための知識を身につけることが重要です。インターネットの安全な利用について、子どもたちと改めて話し合う機会を持つようにしましょう。