
空にかかる七色の橋:虹の秘密
雨上がりの澄み切った空に、まるで魔法のように現れる七色の帯。それが虹です。太陽の光が空気中の水滴に反射し、屈折することで、私達の目に届く時に七色に分かれて見えるのです。赤、橙、黄、緑、青、藍、紫と、色の順番が決まっているのも虹の特徴です。虹は、古来より世界各地で神話や伝説の題材となり、吉兆の象徴、天と地を繋ぐ橋など、様々な意味合いを持って語り継がれてきました。日本では、「虹の根元には宝が埋まっている」「虹に向かって走ると幸せになれる」といった言い伝えがあります。実際には、虹に根元はなく、見る場所や角度が変われば虹の見え方も変わります。それでも、虹を見た時に感じる高揚感や幸福感は、万国共通のものでしょう。雨上がりの空の贈り物である虹は、私達の心を和ませ、希望を与えてくれる、自然の神秘と言えるでしょう。