余震

地震について

地震発生!「本震」とは?

地球内部の岩盤には、常に大きな力が加わっており、この力が限界を超えると岩盤が破壊され、地震が発生します。この時、破壊が始まった最初の地点を震源と呼びます。地震は、一度の岩盤破壊で終わることは少なく、多くの場合、大小様々な規模の地震が連続して発生します。これは、最初の破壊によって周囲の岩盤に応力が集中し、新たな破壊を引き起こすためです。一連の地震活動の中で、最も規模が大きい地震を「本震」と呼びます。本震は、最も強い揺れと被害をもたらすため、特に警戒が必要です。本震の発生前に起こる比較的小さな地震を「前震」と呼びます。また、本震の後にも、規模の大小を問わず、「余震」と呼ばれる地震が続くことが多くあります。余震は、本震によって不安定になった周辺の岩盤が、再び安定するまでの間、繰り返し発生します。地震活動は、活断層と呼ばれる、過去に繰り返し活動している断層に沿って発生することが多くあります。活断層周辺地域では、大地震発生の可能性が高いため、日頃からの備えが重要です。
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地震の備え:余震への注意

大きな地震を経験すると、誰もが不安な気持ちを抱え、一日も早く普段通りの生活に戻りたいと願うでしょう。しかし、大きな地震の後には、落ち着いて行動し、注意深く備えなければならないことがあります。それが「余震」です。余震とは、最初に起こる大きな地震、つまり本震の後、同じ場所で発生する比較的小さな地震のことを指します。余震は、本震の規模が大きければ大きいほど、回数も多くなり、期間も長引く傾向があります。場合によっては、数か月、あるいは1年以上も続くことがあります。余震は、規模が小さくても、家具の転倒や家屋の倒壊を引き起こす可能性があります。本震ですでにダメージを受けている建物は、余震によってさらに被害が拡大したり、倒壊する危険性が高まります。そのため、大きな地震を経験した後は、余震に対する備えを怠らないようにしましょう。具体的には、家具の固定を再度確認したり、家屋の安全を確認したりすることが重要です。また、避難経路の確認や非常持ち出し袋の準備も忘れずに行いましょう。余震は、いつ、どれくらいの規模で発生するのかを正確に予測することはできません。大きな地震を経験したら、しばらくの間は、常に余震が起こる可能性があることを意識し、周囲の状況に注意を払いながら、安全を確保してください。
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余震域:地震の後の揺れはどこまで続く?

- 余震域とは大きな地震(本震)が発生すると、その後も小さな地震が繰り返し発生することがあります。これを余震と呼びますが、この余震は本震の影響を受けた周辺地域で起こる可能性があり、その範囲を「余震域」と呼びます。本震は、地球の奥深くにある岩盤に巨大なひずみが生じ、それが一気に解放される際に発生します。この時、岩盤には長年かけて蓄積されたエネルギーが放出されるのですが、一度の本震ですべてのひずみが解消されるわけではありません。本震後も、岩盤にはまだ歪みが残っており、それが徐々に解放されていく過程で、規模の小さな地震が断続的に発生するのです。これが余震です。そして、余震域とは、これらの余震が発生する可能性のある範囲を指します。余震域は、本震の規模や断層の形状、地盤の特性などによって大きく変化します。そのため、明確な境界線があるわけではありません。しかし、一般的には本震の震源を中心とした楕円形の範囲になると考えられています。余震域内では、本震後も活発な地殻変動が続いているため、引き続き注意が必要です。特に、規模の大きな余震が発生した場合には、家屋の倒壊や土砂災害などの二次災害を引き起こす可能性もあるため、日頃から備えをしておくことが重要です。
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地震後の備え:余震確率を理解する

大きな地震に見舞われた時、誰もがまずは自分の身の安全を確保しようとします。これは当然の行動です。しかし、激しい揺れが収まった後も、決して気を緩めてはいけません。なぜなら、大きな地震の後には、余震と呼ばれる小さな地震が、何度も繰り返し発生することが少なくないからです。余震は、本震で揺さぶられた地盤が、安定した状態に戻ろうとする過程で起こります。そして、油断できないことに、これらの余震は、時として最初の地震と同じくらいの大きさになることもあるのです。もしも、最初の地震で建物や家屋がダメージを受けている場合、大きな余震によって更なる損傷を受けたり、最悪の場合、倒壊してしまう危険性も孕んでいます。また、大きな地震の後には、地盤が緩んでいたり、建物が不安定な状態になっていることが多く、わずかな揺れでも土砂崩れや建物の倒壊を引き起こす可能性があります。ですから、余震は、最初の地震による被害を拡大させる可能性もあるのです。大きな地震を経験したら、しばらくの間は警戒を怠らず、安全な場所に身を置くように心がけましょう。