低酸素

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危険なサインを見逃すな!チェーンストークス呼吸とは?

- 呼吸の異変、チェーンストークス呼吸とはチェーンストークス呼吸とは、呼吸のリズムと深さに異常がみられる呼吸パターンのことです。健康な状態では、呼吸は一定のリズムと深さを保っていますが、チェーンストークス呼吸では、浅く速い呼吸から始まり、次第に呼吸が深くゆっくりとなっていきます。そして、再び浅く速い呼吸に戻り、最終的には数秒から数十秒にわたって呼吸が停止する「無呼吸」状態になります。この、呼吸が徐々に速く深くなり、その後遅く浅くなって無呼吸に至るというサイクルを繰り返すのが、チェーンストークス呼吸の特徴です。チェーンストークス呼吸は、心不全や脳卒中、脳腫瘍などの病気によって脳の呼吸中枢が障害されることで起こると考えられています。また、モルヒネなどの薬剤の影響で現れることもあります。チェーンストークス呼吸がみられる場合は、背景にある病気が進行している可能性があります。そのため、速やかに医療機関を受診し、適切な検査や治療を受けることが重要です。
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低酸素性肺血管攣縮:命を守る体の神秘

私たちは、呼吸をすることで体の中に酸素を取り込み、生きていくために必要なエネルギーを生み出しています。呼吸によって肺に取り込まれた酸素は、肺胞と呼ばれる小さな袋状の器官で血液中に取り込まれ、全身に届けられます。しかし、病気や周囲の環境の影響によって、この肺胞内の酸素濃度が低下することがあります。これを低酸素状態と呼びます。低酸素状態になると、体はその状況を異常ととらえ、様々な反応を起こします。酸素をより多く体に取り込もうとして、呼吸が速くなったり、心臓がドキドキと速く鼓動したりすることがあります。このような状態が続くと、めまいや頭痛、吐き気などを感じやすくなります。さらに症状が進むと、意識がぼやけたり、最悪の場合、意識を失ってしまうこともあります。低酸素状態を引き起こす原因は様々ですが、代表的なものとしては、肺炎や喘息などの呼吸器疾患、心不全などの循環器疾患、一酸化炭素中毒などが挙げられます。また、高山地帯など、空気中の酸素濃度が低い場所に行くと、健康な人でも低酸素状態になることがあります。低酸素状態は命に関わる危険な状態です。呼吸が苦しい、息切れがする、顔色が悪いなどの症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診することが大切です。