
意外と知らない低周波地震の謎
- 低周波地震とは低周波地震とは、1秒間に1回から2回ほど揺れる、ゆったりとした地震のことです。普段私たちが感じる地震は、ガタガタと揺れがすぐに収まることが多いですよね。しかし低周波地震は、揺れを感じにくいほどゆっくりとした周期で発生します。そのため、体感ではなかなか気づきにくい地震と言えるでしょう。この低周波地震、実は私たちの身近で発生している可能性もあります。活断層で発生する一般的な地震とは異なり、火山活動に伴い発生することが多いのが特徴です。地下深くでマグマや熱水が移動することで、周囲の岩盤に影響を与え、低い周波数の揺れを引き起こすと考えられています。また、プレートの沈み込み帯など、深い場所で発生する地震も低周波地震の特徴です。深い場所では、地震波が高周波成分を減衰させてしまい、低い周波数の波だけが地表に到達するためです。低周波地震は、体に感じにくいからといって、決して影響がないわけではありません。むしろ、高層ビルなど周期の長い建物では、共振を起こしやすく、家具の転倒や建物の損傷を引き起こす可能性も考えられます。