
人食いバクテリア? 壊死性筋膜炎とは
- 壊死性筋膜炎の概要壊死性筋膜炎は、皮膚のすぐ下にある浅層筋膜という組織が細菌に感染し、急速に壊死が広がっていく恐ろしい病気です。この病気は、決して他人事ではありません。ちょっとした傷口や虫刺され、注射や軽い怪我、火傷など、日常生活でよくあるようなことがきっかけで発症する可能性があります。初期症状は、発熱や発赤、腫れ、痛みなど、他の病気と区別がつきにくいため、発見が遅れてしまうケースも少なくありません。しかし、壊死性筋膜炎は、早期発見・早期治療が極めて重要な病気です。放置すると、急速に症状が悪化し、壊死が広範囲に及んでしまう可能性があります。重症化すると、血液凝固異常や敗血症といった命に関わる合併症を引き起こすこともあります。そのため、少しでも異常を感じたら、すぐに医療機関を受診することが大切です。特に、糖尿病や免疫不全などの基礎疾患がある方は、重症化しやすい傾向があるため、注意が必要です。