乳幼児

感染症から守る

インフルエンザ脳症:子どもの命を守るために

- インフルエンザ脳症とはインフルエンザ脳症は、インフルエンザウイルスが体に侵入することで発症する病気です。通常、インフルエンザといえば、高熱や咳、鼻水といった症状をイメージする方が多いでしょう。しかし、ごく稀に、インフルエンザウイルスが血液を通して脳にまで侵入してしまうことがあります。これが、インフルエンザ脳症です。脳に侵入したウイルスは、脳に炎症を引き起こします。すると、意識障害やけいれん、異常行動といった、神経に関する様々な症状が現れます。これは、脳が正常に機能しなくなるためです。インフルエンザ脳症は、5歳以下の小さなお子さんに多く見られます。これは、お子さんの体は免疫力が十分に発達しておらず、ウイルスに対する抵抗力が弱いことが原因の一つと考えられています。インフルエンザ脳症は、命に関わる病気です。また、たとえ一命を取り留めたとしても、後遺症が残ってしまう可能性もあります。そのため、日頃からインフルエンザの予防を心がけ、お子さんの様子に注意することが大切です。
その他

災害時要援護者への備え~地域で見守る命~

- 災害時要援護者とは災害時要援護者とは、地震や台風など、災害が発生した際に、自力で安全を確保することが難しい人たちのことを指します。災害はいつ起こるか分からず、突然の出来事に、誰もが冷静に行動できるとは限りません。特に、高齢者や障害のある方、乳幼児や病気療養中の方などは、周囲の状況を判断したり、速やかに避難したりすることが困難な場合があり、支援が必要となります。例えば、一人暮らしで寝たきりの高齢者は、地震の揺れや火災発生時に、自力で安全な場所に移動することが難しいでしょう。また、聴覚や視覚に障害のある方は、警報音や避難誘導の情報を適切に受け取ることができず、危険に気づくのが遅れてしまう可能性があります。さらに、言葉が十分に話せない小さな子供は、助けを求めることや、自分の置かれている状況を周囲に伝えることが難しい場合もあります。このように、災害時要援護者は、それぞれに異なる困難を抱えているため、日頃から、どのような支援が必要なのかを把握し、地域全体で見守っていくことが重要です。また、家族や近隣住民など、周囲の人々が積極的にサポートすることで、災害時のリスクを減らし、安全を確保できる可能性が高まります。