
見えない脅威: エンドトキシンと私たちの闘い
- エンドトキシンその正体エンドトキシンは、私たちの身の回りにありふれている、グラム陰性桿菌と呼ばれる種類の細菌の細胞壁に含まれている物質です。普段は大人しく、私たちが生活する上で特に病気の原因となることはありません。しかし、細菌が死滅したり、破壊されたりすると、状況は一変します。エンドトキシンは細菌の外に放出され、私たちの体内に侵入し始めます。体内に侵入したエンドトキシンは、私たちの体の防衛システムである免疫システムにとって、見過ごすことのできない異物として認識されます。免疫システムは、この侵入者であるエンドトキシンを排除しようと、過剰な反応を引き起こします。これが、様々な体調不良を引き起こす発熱、炎症、ショックなどの原因となるのです。エンドトキシンは、私たちの身の回りの水、空気、土壌など、どこにでも存在する可能性があります。特に、水回りの清掃が不十分な場所や、空調設備のフィルターの汚れなどに多く潜んでいる可能性があります。普段から清潔を心がけ、これらの場所に注意することで、エンドトキシンへの曝露リスクを減らすことができます。