
二次災害:その脅威と対策
- 二次災害とは大きな地震や台風などの災害が発生した後、元の災害が原因となって起こる被害のことを二次災害と言います。これは、最初の災害が引き金となって発生する、いわば災害の連鎖です。例えば、大地震が発生した場合を考えてみましょう。地震の揺れそのものによって建物が倒壊したり、道路が損壊したりする被害は、一次災害に分類されます。しかし、地震によって建物が損傷し、その弱くなった建物が後日発生した余震で倒壊してしまうことがあります。これが二次災害にあたります。また、地震によって火災が発生しやすくなることも、二次災害の一例です。地震の揺れでガス管や電気配線が損傷し、そこから火災が発生することがあります。さらに、水道管の破損によって消火活動が難航し、火災が拡大してしまうケースも考えられます。二次災害は、物理的な被害だけでなく、私たちの生活にも大きな影響を及ぼします。避難生活の長期化は、心身に不調をきたす原因となりますし、インフラの途絶は、経済活動の停滞に繋がります。このように、二次災害は、私たちの安全や生活を脅かす深刻な問題です。日頃から防災意識を高め、二次災害への備えをしておくことが重要です。