ミオグロビン

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酸素親和性:酸素との結びつきの強さ

- 酸素を運ぶ力、酸素親和性とは?呼吸によって体内に取り込まれた酸素は、血液によって全身に運ばれています。この酸素を運ぶ役割を担っているのが、赤血球の中に存在するヘモグロビンというタンパク質です。 ヘモグロビンは、ちょうど船に荷物を積み込むように、酸素と結びつくことで、体内の隅々まで酸素を届けます。このヘモグロビンと酸素が、どのくらい強く結びつくのかを示す指標となるのが「酸素親和性」です。 酸素親和性が高いということは、ヘモグロビンが酸素と強く結合している状態を指します。反対に酸素親和性が低い場合は、ヘモグロビンと酸素の結びつきが弱い状態です。酸素親和性は、体内で効率的に酸素を運搬するために非常に重要な役割を果たしています。 肺で酸素を取り込む際には、高い酸素親和性を持つことで効率的に酸素と結びつきます。そして、酸素を必要とする組織に到達すると、今度は酸素親和性を低下させることで、酸素をスムーズに解離させ、組織に届けます。このように、酸素親和性は体の状況に合わせて巧妙に変化することで、私達は生きていくために必要な酸素を、体の隅々まで届けることができるのです。