
首都圏に潜む脅威:相模トラフ地震
- 相模トラフとは相模トラフとは、日本の太平洋側、関東地方の南の海底に深く長く続く溝のことです。その形が船底に似ていることから「トラフ」と名付けられました。トラフは英語で「舟状海盆」という意味です。相模トラフは、西側の伊豆半島石廊崎付近から、相模湾、房総半島沖を通り、東側の房総半島南東沖まで続いています。長さは約250km、深さは深いところで約1000mにもなります。この巨大な溝は、地球の表面を覆うプレートの動きによって作られました。地球の表面は、十数枚の巨大なプレートに分かれており、それぞれの方向にゆっくりと移動しています。相模トラフでは、海のプレートであるフィリピン海プレートが、陸のプレートである北アメリカプレートの下に沈み込んでいます。このプレートの動きが、地震や火山の噴火を引き起こす原因となります。相模トラフは、東側で日本海溝、伊豆・小笠原海溝とつながっています。これらの海溝もまた、プレートの沈み込みによってできた巨大な溝です。日本列島は、このように複数のプレートがぶつかり合う場所に位置しているため、地震や火山活動が活発な地域となっています。