
エボラ出血熱について
- エボラ出血熱とはエボラ出血熱は、エボラウイルスという病原体によって引き起こされる、重症化しやすい感染症です。このウイルスは、糸のように細長い形をしたフィロウイルスという種類に分類され、感染力が非常に強いことが知られています。日本の法律である感染症法では、最も危険な感染症の一つとして、一類感染症に指定されています。エボラウイルスに感染すると、高熱、激しい頭痛、筋肉痛、強い倦怠感といった症状が現れます。さらに病状が進むと、吐き気や嘔吐、下痢、皮膚からの出血などが起こり、最悪の場合、複数の臓器が機能不全に陥り、死に至ることもあります。エボラ出血熱が初めて確認されたのは、1976年のことです。アフリカのスーダンとコンゴ民主共和国で、ほぼ同時期に発生しました。その後も、アフリカ諸国を中心に、断続的に流行が報告されています。日本国内では、現在のところエボラ出血熱の発生は確認されていません。しかし、海外への渡航者や輸入感染症として、国内に侵入する可能性は否定できません。そのため、エボラ出血熱に関する正しい知識を持ち、予防対策を講じておくことが重要です。