クーリングオフ

犯罪への備え

クーリング・オフ制度:冷静に判断するための期間

近年、訪問販売や電話勧誘など、自宅や外出先で突然商品やサービスの勧誘を受けるケースが増加しています。突然の勧誘に驚き、その場で契約を迫られることもあり、後になって冷静に考えると「本当に必要なものだったのか」「契約内容をきちんと理解していなかった」と後悔するケースも少なくありません。このような消費者を一方的に不利な契約から守るための制度が、クーリング・オフ制度です。クーリング・オフ制度とは、一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度のことです。例えば、訪問販売で高額な化粧品を購入してしまった場合、クーリング・オフ制度を利用することで、商品の受け取りから8日以内であれば無条件で契約を解除することができます。また、電話勧誘で加入した有料サイトのサービスについても、契約書面を受け取った日から8日以内であれば同様に契約を解除できます。クーリング・オフ制度を利用するためには、事業者に対して「契約を解除する」という内容を書面で通知する必要があります。クーリング・オフ制度は、消費者を守るための大切な制度です。突然の勧誘を受けても、慌てずにクーリング・オフ制度について思い出してください。もし、契約内容に少しでも不安を感じたら、迷わず専門の相談窓口に相談するようにしましょう。
犯罪への備え

悪質リフォーム詐欺にご用心!

住まいをより快適にするためのリフォーム工事ですが、その一方で、悪質な業者によるリフォーム詐欺の被害が後を絶ちません。近年増えているのが、点検商法や訪問販売を悪用した手口です。点検商法では、業者を名乗る人物が突然自宅を訪れ、「無料で家の点検をします」などと持ちかけてきます。そして、床下や屋根裏などを点検した後、「シロアリが発生している」「基礎にひび割れがあり危険」などと不安をあおり、高額な修理やリフォームを勧めてきます。訪問販売では、「お宅の屋根の瓦がずれているのを見ました」「外壁の塗装が剥がれているので、無料で修理しましょう」などと親切に声をかけてきます。そして、「今なら特別価格で工事できます」などと契約を急がせるのが特徴です。中には、点検と称して床下に潜り、わざと水道管を破損させるなど、家の破損箇所を作り出す悪質なケースもあります。高齢者や一人暮らしの家庭は、このような手口に騙されやすく、特に注意が必要です。少しでも不審に思った場合は、家族や警察に相談しましょう。