
「カム送り解錠」にご用心!
近年、家屋に侵入して金品を盗む、いわゆる空き巣などの侵入窃盗の発生件数は減少傾向にありますが、その手口はますます巧妙化しており、住宅を狙った犯罪は後を絶ちません。中でも、「カム送り解錠」という手口を使った犯行は、特殊な工具を用いて短時間で鍵を開けてしまうため、特に注意が必要です。この「カム送り解錠」は、従来のピッキングのように鍵穴を特殊な工具で破壊するのではなく、鍵穴に特殊な工具を差し込み、錠前の内部機構を直接操作することで解錠するため、被害に遭っても鍵が壊された形跡が残りにくく、気づきにくいという特徴があります。犯人は、わずか数秒で鍵を開けてしまうこともあり、その手口の巧妙さから、玄関ドアの鍵だけでなく、勝手口や窓など、あらゆる場所に設置されたシリンダー錠が標的となる可能性があります。このような巧妙化する侵入窃盗から身を守るためには、従来の防犯対策に加え、「カム送り解錠」にも有効な対策を講じることが重要です。