
命を救う!冠インターベンション治療とは?
- 心臓の血管の詰まりを解消!心臓は、体全体に血液を送り出す重要な臓器です。そして、その心臓自身にも栄養を届けるための血管が存在します。それが冠動脈と呼ばれる血管です。毎日休むことなく働き続ける心臓にとって、冠動脈はまさに生命線と言えるでしょう。しかし、この冠動脈も、加齢や生活習慣の影響などによって、徐々に動脈硬化を起こしてしまうことがあります。動脈硬化とは、血管の内側にコレステロールなどが溜まり、血管が硬く狭くなってしまう状態のことです。水道管に例えると、内側に錆や汚れが付着して、水の通りが悪くなってしまうイメージです。冠動脈が動脈硬化を起こすと、心臓の筋肉に十分な血液が行き渡らなくなり、胸の痛みや圧迫感などの症状が現れます。このような状態を狭心症と呼びます。さらに症状が進行すると、冠動脈が完全に詰まってしまい、心臓の筋肉の一部が壊死してしまうことがあります。これが心筋梗塞です。心筋梗塞は命に関わる危険性も高く、迅速な治療が必要となります。冠インターベンションは、狭窄や閉塞を起こした冠動脈を治療し、心臓の筋肉への血流を改善するための治療法です。カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、風船やステントなどを用いて、狭くなった血管を拡張します。この治療により、心臓への血流が回復し、胸の痛みや圧迫感などの症状が改善されます。また、心筋梗塞の再発予防にも効果が期待できます。