インターネット

犯罪への備え

巧妙化するフィッシング詐欺の手口と対策

- フィッシング詐欺とはフィッシング詐欺は、銀行やクレジットカード会社、政府機関、大手企業など、誰もが知っているような組織を装って電子メールを送りつけ、偽のウェブサイトに誘導することで、利用者の重要な個人情報を盗み取ろうとするネット詐欺です。巧妙に作られた偽メールは、一見すると本物と区別がつきません。内容は、アカウントの確認や更新、緊急の連絡などを装っており、偽サイトへのリンクが記載されています。そのリンクをクリックすると、本物とそっくりに作られた偽のウェブサイトが表示されます。そして、ID、パスワード、クレジットカード番号、住所、氏名、生年月日といった重要な個人情報の入力を求められます。フィッシング詐欺の被害に遭わないためには、以下の点に注意することが重要です。* 不審なメールは開かない。特に、身に覚えのないメールや、内容に不自然な点があるメールは要注意です。* メールに記載されているリンクは安易にクリックしない。公式ウェブサイトやアプリから直接アクセスするようにしましょう。* 個人情報を安易に入力しない。特に、メールやウェブサイトで個人情報の入力を求められた場合は、送信先が信頼できるかどうかをよく確認しましょう。もし、フィッシング詐欺の被害に遭ってしまった場合は、すぐに警察や関係機関に相談しましょう。また、被害を最小限に抑えるために、パスワードの変更などの対策も必要です。
犯罪への備え

インターネットの危険から子どもを守るフィルタリング

現代社会において、インターネットは生活に欠かせないものとなり、世界中の情報に瞬時にアクセスできる便利なツールです。しかし、その利便性の裏には、特に子どもたちにとって危険な側面も存在します。インターネット上には、出会い系サイトやチャットルームなど、匿名性が高く、悪意のある人物が子どもに近づきやすい場が存在します。こうした場を利用して、巧妙な言葉で子どもに近づき、個人情報を聞き出したり、誘い出して犯罪に巻き込むケースが後を絶ちません。中には、性的な目的で子どもに近づき、被害に遭わせてしまう痛ましい事件も発生しています。このようなインターネットの危険性から子どもを守るためには、保護者が積極的に対策を講じる必要があります。その有効な手段の一つが、フィルタリング機能の活用です。フィルタリング機能とは、特定のウェブサイトへのアクセスを制限する機能であり、有害な情報から子どもを守ることができます。フィルタリングには、ソフトウエアをインストールする方法や、プロバイダが提供するサービスを利用する方法など、様々な種類があります。子どもの年齢やインターネットの利用状況に合わせて、適切なものを選ぶことが大切です。インターネットの利便性を享受しながら、子どもを危険から守るためには、保護者の意識と適切な対策が不可欠です。
犯罪への備え

安心安全なネット社会のために:プライバシーポリシーのススメ

インターネットの世界では、買い物や会員登録、アンケートなど、ウェブサイトを使う際に、自分の情報を登録することがよくあります。このような情報を「個人情報」と呼びますが、インターネット上では、毎日、たくさんの個人情報が飛び交っています。個人情報は、私たちの生活を便利にするために使われていますが、使い方によっては、予期せぬトラブルに巻き込まれる可能性も秘めています。そこで、企業は、集めた個人情報をどのように扱い、どのように守るかを明確にするために、「プライバシーポリシー」と呼ばれるルールブックを作成しています。これは、ウェブサイトやアプリを利用する私たちにとって、自分の情報がどのように扱われるのかを知るための大切な指針となります。「プライバシーポリシー」には、個人情報の収集目的や利用方法、情報の保護対策などが詳しく書かれています。インターネットを安全に利用するためにも、ウェブサイトを利用する際は、「プライバシーポリシー」をよく読んで内容を理解することが大切です。難しい言葉が使われている場合は、保護者や先生に相談するなどして、正しく理解するように心がけましょう。
犯罪への備え

危険な鎖を断ち切れ!:チェーンメールにご用心

- 不安をあおる悪質なメッセージ近年、人の不安な気持ちや親切心につけこみ、次々と別の人に送り続けるように仕向けられたメッセージが出回っています。このようなメッセージは、まるで鎖のようにつながって広がることから「チェーンメール」と呼ばれ、その多くは事実無根の内容です。例えば、「このメッセージを転送しないと不幸になる」といった内容で、受け取った人を不安にさせて転送を促すものがあります。しかし、このようなメッセージは、根拠のないうわさや迷信に基づいていることがほとんどです。中には、転送数を増やすことで発信者の利益につながるように仕組まれた悪質なケースも存在します。このようなメッセージを受け取った場合、決して慌てず、まずは冷静に内容を判断することが重要です。発信元が不明なメッセージや、過度に不安をあおるような内容は、安易に信用せず、無視することが最善の対処法と言えるでしょう。また、不用意に転送してしまうと、周囲の人々にも不安な思いをさせてしまう可能性があります。チェーンメールは、人の不安につけこむ卑劣な行為です。インターネットやSNSの普及により、誰もが簡単に情報発信できるようになった現代において、このような悪質なメッセージに惑わされないように、正しい情報を見極める力を養うことが大切です。
犯罪への備え

デジタル証明書で安全なネット社会を

近年、インターネットは私たちの生活に欠かせないものとなり、買い物や銀行取引など、様々な場面で利用されています。大変便利な反面、インターネット上には目に見えない危険も潜んでいます。例えば、他人の名前や情報を勝手に使う「なりすまし」や、情報を書き換えてしまう「改ざん」といった犯罪行為が行われる可能性もあります。このような犯罪から身を守り、安全にインターネットを利用するためには、自分が確かに本人であることを証明する「本人確認」が非常に重要となります。実社会では、運転免許証やパスポートなどの証明書を提示することで本人確認を行いますが、インターネット上では、デジタル証明書と呼ばれるものが本人確認の役割を果たします。デジタル証明書は、インターネット上で本人確認を行うための電子的な証明書で、なりすましや改ざんから私たちを守ってくれる重要な役割を担っています。インターネットを安心して利用するためにも、デジタル証明書について正しく理解し、安全に活用していくように心がけましょう。
犯罪への備え

急増するサイバー攻撃から国を守る!

- サイバー攻撃とはインターネットは、私たちの生活に欠かせないものとなり、情報収集や買い物、友人との交流など、様々な場面で利用されています。しかし、この利便性の高いインターネットは、犯罪者にとっても格好の標的となりえます。 サイバー攻撃とは、まさにインターネットを通じて、他人のコンピューターやネットワークに不正に侵入し、情報を盗み出したり、システムを破壊したりする行為を指します。サイバー攻撃は、企業が長年かけて築き上げてきた重要な顧客情報や企業秘密を狙うだけでなく、私たちの個人情報にも容赦なく襲いかかります。クレジットカード情報や住所、氏名といった個人情報は、悪意のある第三者にとって格好の獲物であり、金銭的な被害だけでなく、プライバシーの侵害にもつながりかねません。さらに、サイバー攻撃は、電気やガス、水道といった、私たちの生活を支える重要なインフラにも脅威を及ぼします。もし、これらのシステムがサイバー攻撃によって制御不能に陥れば、私たちの生活は混乱に陥り、社会全体に深刻な影響が及ぶ可能性も否定できません。このように、サイバー攻撃は、もはや他人事ではなく、私たち一人ひとりがその脅威を認識し、対策を講じる必要があるのです。
犯罪について

危険がいっぱい?学校裏サイトの問題点

近年、小学生、中学生、高校生の間に広まっているインターネット上のサイトに、「学校裏サイト」というものがあります。これは、特定の学校に通う生徒だけがアクセスできる、いわば秘密の交流場所です。生徒たちは、授業の内容や宿題の分からなかった部分について教え合ったり、友達との関係や恋愛の話で盛り上がったり、共通の趣味を持つもの同士で情報を交換したりと、学校の枠を超えて自由にコミュニケーションを楽しんでいます。一見すると、何気ない交流の場のように思えるかもしれません。しかし、そこには、大人たちが想像する以上に大きな危険が潜んでいるのです。閉鎖的な環境であるため、書き込みの内容が過激化しやすく、誹謗中傷やいじめに発展するケースも少なくありません。また、サイトの管理がずさんになり、外部から不正アクセスされて個人情報が流出してしまう危険性もあります。さらに、犯罪に巻き込まれる可能性も考えられます。例えば、サイト上で知り合った相手に個人情報を教えてしまい、それを悪用されるといったケースです。学校裏サイトは、子供たちにとって危険な側面が多く潜んでいることを、保護者の方々はしっかりと認識しておく必要があります。
犯罪への備え

インターネット社会の落とし穴:不正アクセス禁止法を知っていますか?

近年、インターネットの普及に伴い、誰もが簡単に情報にアクセスできるようになりました。しかし、便利な反面、目に見えない脅威も存在します。その一つが「不正アクセス」です。これは他人のIDやパスワードを盗み、許可なくコンピューターを不正に利用する行為を指します。このような行為は、個人情報や企業秘密を危険にさらす重大な犯罪です。そこで、安全な情報社会を実現するために、2000年2月に「不正アクセス禁止法」が施行されました。正式には「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」と呼ばれ、インターネット上における不正行為を抑制することを目的としています。この法律では、他人のIDやパスワードを使って不正にコンピューターにアクセスすること、また、そのアクセスによって情報を得たり、情報を書き換えたりすることを禁じています。違反した場合、10年以下の懲役または500万円以下の罰金という重い罰則が科せられます。不正アクセスは、私たち自身の安全と安心を脅かす犯罪です。法律で禁止されていることを認識し、インターネットを安全に利用するために、一人ひとりが意識を高めていく必要があります。
犯罪への備え

インターネットのセキュリティ対策に必須!SSLとは?

- SSLの概要インターネット上で安全に情報をやり取りすることは、現代社会において非常に重要です。そのための技術の一つとして、SSL(Secure Socket Layer)と呼ばれる仕組みがあります。SSLは、ウェブサイトと利用者のブラウザ間でやり取りされる情報を暗号化することで、第三者による情報の盗み見や改ざんを防ぎます。例えば、オンラインショッピングを利用する場面を考えてみましょう。商品を購入する際、私たちはクレジットカード情報や住所、氏名などの重要な個人情報を入力します。もし、これらの情報が暗号化されずにインターネット上を流れてしまうと、第三者に盗み見られ悪用される危険性があります。SSLは、このような危険性から私たちを守るために、ウェブサイトとブラウザ間でやり取りされる情報を暗号化し、安全に送受信できるようにするのです。SSLによって保護されたウェブサイトは、URLの先頭が「http」から「https」になり、ブラウザのアドレスバーに鍵マークが表示されます。オンラインショッピングに限らず、インターネットバンキングや会員制サービスなど、個人情報や機密情報を扱うあらゆるウェブサイトでSSLは利用されています。インターネットを安全に利用するために、SSLがどのような役割を果たしているのか、理解を深めていきましょう。