
災害医療におけるアンダートリアージ:見過ごされてしまう重症者
- triageとは大規模な災害や事故などが発生した場合、同時に多数の負傷者が出てしまうことがあります。このような緊急事態において、限られた医療スタッフや医療資源を最大限に活用し、一人でも多くの命を救うために重要なプロセスが「triage(トリアージ)」です。triageとは、フランス語で「選別する」という意味を持つ言葉が由来となっています。医療現場においては、負傷者一人ひとりの緊急度や重症度を迅速に評価し、治療の優先順位を決定することを指します。限られた時間の中、症状の重さではなく、救命の可能性が高い負傷者を優先的に治療するという、過酷な判断を下さなければならない場合もあります。例えば、軽症者の治療を後回しにすることで、重症者の救命に繋がる可能性がある場合などです。triageは、災害医療において非常に重要な役割を担っており、その判断が多くの人の生死を分けるといっても過言ではありません。迅速かつ的確なtriageの実施は、一人でも多くの命を救うために不可欠なのです。