
知っておきたい!アメリカのFEMAってどんな機関?
アメリカ合衆国では、ハリケーン、地震、洪水、大規模火災など、様々な自然災害が発生しています。また、テロの脅威にも常にさらされています。このような、国民の生命や財産に大きな被害をもたらす可能性のある危機に備え、迅速かつ効果的に対応するために設立されたのが、米国危機管理庁、または連邦緊急管理庁とも呼ばれるFEMAです。FEMAは、Federal Emergency Management Agencyの頭文字をとったもので、アメリカ合衆国国土安全保障省の一機関として、アメリカの災害対策の要を担っています。具体的には、大規模災害や緊急事態が発生した場合、被災地の州や地方自治体と連携し、救助活動や避難所の運営、医療支援、物資の供給など、様々な支援活動を行います。さらに、災害発生後の復興支援や、将来の災害に備えたハザードマップの作成、防災訓練の実施なども重要な役割です。FEMAは、アメリカ国内に10の地域本部と、多くの支所を構え、約2万人の職員が日々、国民の安全を守るために活動しています。また、災害時には、軍や赤十字などの他の政府機関やボランティア団体とも連携し、より迅速かつ効果的な対応を可能にする体制を整えています。近年では、気候変動の影響により、自然災害の規模が大きくなり、頻度も高まっていることから、FEMAの役割はますます重要になっています。