
めまいと失神にご用心! アダムス・ストークス症候群とは
私たちの体にとって、心臓は休むことなく全身に血液を送る重要な役割を担っています。この心臓の動き、つまり拍動のリズムが乱れると、様々な体の不調につながることがあります。その一つに「アダムス・ストークス症候群」と呼ばれる病気があります。アダムス・ストークス症候群は、心臓の拍動リズムが乱れることで発症します。心臓は、規則正しいリズムを刻むことで、全身に血液を送り出すポンプのような働きをしています。しかし、このリズムが乱れると、血液を送り出す力が弱まり、十分な血液が全身に行き渡らなくなることがあります。特に、脳は酸素を多く必要とする器官であるため、血液の流れが悪くなると、酸素不足に陥りやすい状態になります。アダムス・ストークス症候群では、一時的に脳への血流が不足することで、めまいやふらつき、意識が薄れる、といった症状が現れます。重症の場合には、意識を失ってしまうこともあります。このように、アダムス・ストークス症候群は、心臓のリズムの乱れが、脳へと影響を及ぼすことで引き起こされる病気です。