
集中豪雨から身を守る!
夏の暑い日に、空が急に暗くなり、ゴロゴロと雷の音とともに激しい雨が降り出すことがあります。このような短時間に大量の雨を降らせる現象をしゅう雨と呼びます。しゅう雨は、積乱雲と呼ばれる、背の高い雲によってもたらされます。積乱雲は、強い日差しによって地面付近の空気が暖められ、上昇気流が発生することで作られます。上昇気流によって上空に運ばれた水蒸気は冷やされ、雲粒となり、さらに成長して雨粒となります。積乱雲の中では、上昇気流が非常に激しいため、雨粒はなかなか地上に落ちてくることができず、雲の中に留まり続けます。しかし、雨粒が成長し、上昇気流では支えきれなくなると、一気に地上に降り注ぎます。これが、しゅう雨です。しゅう雨は、その名の通り、急に降り始め、短時間で強い雨を降らせるため、注意が必要です。降ってから備えようとしても、すでに遅い場合もあります。天気予報などをこまめに確認し、空模様の変化に気を配るようにしましょう。また、屋外での活動中に、急に空が暗くなってきたり、雷鳴が聞こえたりした場合は、しゅう雨の可能性が高いと判断し、早めに安全な場所に避難するようにしてください。