水害への備え

いざという時のために!一時避難場所を知ろう

- 身近な安全確保の場、一時避難場所とは?いつ起こるか分からない地震や火災などの災害。突然の災害時、あなたの命を守るためにまず最優先すべきこと、それは身の安全を確保することです。そのために重要な役割を果たすのが「一時避難場所」です。一時避難場所とは、災害が起きた直後に、身の危険を感じた際に一時的に避難する場所のことです。また、大規模な火災などが発生した際に、指定避難場所(広域避難場所)へ集団で移動する際の集合場所としても利用されます。一時避難場所には、地域の公園や学校、公民館、広場など、住民にとって身近な場所が指定されていることが多いです。日頃から、自宅や職場、よく行く場所の近くにはどのような場所が一時避難場所として指定されているか、確認しておくことが大切です。いざという時に慌てしまわないよう、家族や近隣住民と避難経路や集合場所について話し合っておくことも重要です。一時避難場所は、あくまで一時的に安全を確保するための場所です。災害が収束した後、自宅が無事であれば帰宅することになりますし、被害が大きい場合は、指定緊急避難場所(避難所)へ移動する必要がある場合もあります。
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いざという時のために!指定緊急避難場所と指定避難所の違い

台風や豪雨など、自然災害の脅威が迫り、身の危険を感じた時、どこに避難すべきか迷うこともあるでしょう。そんな緊急事態において、まず目指すべき場所が「指定緊急避難場所」です。指定緊急避難場所とは、市町村が指定した施設で、風水害などの危険から一時的に身を守るための場所です。具体的な場所としては、公民館や学校、体育館などが挙げられます。これらの施設は、地域住民が安全に避難できるよう、堅牢な構造と十分な広さを備えています。自宅が浸水したり、土砂崩れの危険性があるなど、緊急を要する状況において、指定緊急避難場所は命を守るための最初の砦となります。自宅にとどまることが危険と判断した場合には、ためらわずに指定緊急避難場所へ避難しましょう。日頃から、お住まいの地域の指定緊急避難場所がどこにあるのか、確認しておくことが大切です。市町村のホームページや防災マップなどで確認することができます。また、避難経路や連絡先なども合わせて確認しておきましょう。
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命を守る最後の砦:指定緊急避難場所

大きな地震が起こると、津波や洪水など、水による被害がすぐにやってくることがあります。このような差し迫った危機に直面した場合、何よりもまず安全な場所に避難することが最も重要です。その際に私たちを危険から守ってくれる場所として、指定緊急避難場所があります。指定緊急避難場所は、地域住民の命を守るための最後の砦として、非常に重要な役割を担っています。ここへ避難することで、命に関わるような危険を回避できる可能性が高まります。例えば、津波が押し寄せる coastal area では、高台にある学校や公園などが指定緊急避難場所になっていることがあります。また、洪水が発生しやすい river side area では、頑丈な作りの公共施設や、浸水しにくい高層階を持つ建物が指定緊急避難場所として指定されていることがあります。日頃から、自分が住んでいる地域の指定緊急避難場所がどこにあるのか、どのような経路で避難すればよいのかを把握しておくことが大切です。いざというときに慌てずに避難できるように、家族や地域で避難訓練を行うことも有効です。また、指定緊急避難場所だけでなく、近くの安全な場所を把握しておくことも重要です。状況に応じて、より安全な場所を選択できる場合があります。地震はいつ起こるかわかりません。日頃から防災意識を高め、いざというときに適切な行動をとれるように準備しておきましょう。
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安心安全を守る水位予測情報

- 指定河川洪水予報とは指定河川洪水予報は、大雨などによって河川の水位が上昇し、洪水の危険性が高まった際に、人々の生命や財産を守るために発表される重要な情報です。 国土交通大臣または都道府県知事が指定した河川を対象に、今後の水位変化を予測して発表します。この予報は、気象庁長官と国土交通大臣または都道府県知事が共同で、対象となる河川ごとに水位または流量を示す形で提供されます。洪水のおそれがあることを事前に知ることで、住民や関係機関は早めの避難や水防活動などの適切な対策を講じることができます。指定河川洪水予報は、大きく分けて「洪水予報」と「洪水警報」の2種類があります。「洪水予報」は、さらに危険度に応じて「氾濫注意情報」、「避難判断水位」、「氾濫危険情報」の3段階に分けられます。「氾濫注意情報」は、河川の水位が上昇し、今後低い土地では浸水のおそれがあることを示します。 「避難判断水位」に到達すると、市町村から高齢者等避難などの発令基準となるため、各自治体の情報に注意が必要です。「氾濫危険情報」は、河川の氾濫危険水位に到達または超過し、浸水などの被害が発生する危険性が非常に高まっていることを示す情報です。この段階では、直ちに命を守るための行動をとる必要があります。「洪水警報」は、「氾濫危険情報」を発表後、状況がさらに悪化し、はん濫などの重大な災害発生のおそれが著しく高まった場合に発表されます。この情報は、すでに重大な災害が発生している、または切迫していることを示しており、最大限の警戒が必要です。指定河川洪水予報は、テレビやラジオ、インターネット、防災無線など、様々な方法で発表されます。日頃から情報を入手する方法を確認し、いざという時に備えておくことが重要です。
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土砂災害特別警戒区域とは?

- 土砂災害特別警戒区域とは土砂災害特別警戒区域とは、土砂災害が発生する危険性が非常に高いと判断され、住民の皆様の生命や財産を守るために、特に重点的な対策が必要とされる区域です。大雨や地震などによって土砂災害が発生する危険のある区域は、大きく「土砂災害警戒区域」と「土砂災害特別警戒区域」の二つに分けられます。土砂災害警戒区域は、土砂災害が発生する可能性があり、住宅の全壊や一部損壊などの被害が発生する恐れのある区域です。土砂災害特別警戒区域は、土砂災害警戒区域の中でも、住宅が完全に破壊されるなど、住民の皆様の生命や身体に重大な危害が生じる可能性が極めて高いと判断された区域です。土砂災害特別警戒区域は、都道府県知事が、過去の土砂災害の発生状況や地形、地質などを考慮して指定します。土砂災害特別警戒区域に指定されると、住宅の建築が規制されるなどの制限が課せられる場合があります。一方で、危険な場所からより安全な場所への移転を促進するための様々な支援制度も用意されています。土砂災害から大切な命を守るためには、お住まいの地域が土砂災害特別警戒区域に指定されていないか、日頃から確認しておくことが重要です。
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土砂災害警戒区域とは?

- 土砂災害警戒区域の概要土砂災害警戒区域とは、土石流や崖崩れ、地滑りといった土砂災害が起こる危険性が非常に高い地域を指し、各都道府県の知事が指定します。 土砂災害は、大雨や地震などによって引き起こされ、人々の生命や財産に甚大な被害をもたらす可能性があります。土砂災害警戒区域は、住民の安全を守るため、土砂災害防止法に基づいて指定されます。具体的な場所としては、急な斜面や谷の出口、過去に土砂災害が発生した場所などが挙げられます。土砂災害警戒区域に指定されると、住民は様々な情報を入手できるようになります。例えば、土砂災害に関するハザードマップや避難場所の情報、気象情報などが提供されます。また、自治体による防災訓練や防災講習会なども定期的に開催されます。土砂災害警戒区域に住む場合は、日頃から防災意識を高め、いざという時に適切な行動が取れるよう準備しておくことが重要です。具体的には、ハザードマップを確認して自宅周辺の危険箇所を把握したり、避難経路や避難場所を家族で話し合ったりしておくことが大切です。また、防災グッズを準備したり、地域の防災訓練に参加したりすることも有効な備えとなります。土砂災害は、事前に備えておくことで被害を軽減できる可能性があります。土砂災害警戒区域の情報や防災対策について、積極的に関心を持ち、安全な暮らしを築きましょう。
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津波から命を守る!:予報区を理解しよう

- 津波予報区とは地震大国である日本では、地震発生後の津波被害から人々の命を守るため、的確な情報伝達が欠かせません。そのため、広大な日本の沿岸をいくつかの区域に分割し、それぞれの区域ごとに津波に関する予測情報を発表する仕組みがとられています。これが「津波予報区」です。日本全国の沿岸は、都道府県とほぼ同じくらいの広さの66の区域に分けられています。それぞれの区域には、地理的な特徴や過去の津波被害の状況などを考慮して名前が付けられています。例えば、北海道であれば「太平洋沿岸東部」や「日本海沿岸北部」といった具合です。津波予報区を細かく設定することで、津波の規模や到達予想時刻をより詳細に予測することが可能になります。また、それぞれの地域に合わせたきめ細かい情報提供を行うこともできるため、住民はより迅速かつ適切な避難行動をとることができます。津波警報・注意報が発表された際には、自分がいる場所がどの津波予報区に属しているのか、そして、その区域にはどのような危険が予想されているのかを速やかに確認することが大切です。
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高齢者等の安全確保!「警戒レベル3高齢者等避難」とは?

近年、日本では急速な高齢化が進んでいます。それに伴い、これまで当然と考えられていた災害時の対応にも、新たな課題が浮き彫りになってきました。これまで、災害発生時の対応といえば、自分の身は自分で守る「自助」が基本でした。しかし、高齢化社会の到来によって、自力で避難することが難しい高齢者や障害者が増加しています。足腰が弱っていたり、持病を抱えていたりすることで、迅速な避難が困難な場合も少なくありません。このような状況を踏まえ、近年注目されているのが「高齢者等避難」という考え方です。これは、高齢者や障害者など、災害時に特別な配慮を必要とする人々が、安全かつ速やかに避難できるように、周囲の人々が積極的に支援するというものです。具体的には、災害発生時、近隣住民が協力して高齢者や障害者の自宅を訪問し、避難を assistance する、あるいは、日頃から地域で協力体制を築き、高齢者や障害者の避難を支援する体制を整えておくなどが考えられます。高齢化が進む中、災害から人々の命を守るためには、「高齢者等避難」の視点を地域全体に広げ、誰もが安心して暮らせる社会を築いていくことが重要です。
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高潮による脅威から街を守る!高潮堤の役割と重要性

- 高潮とは何か高潮とは、台風や発達した低気圧が私たちがいる地域に近づいてくる際に、海面が異常に上昇する現象を指します。この現象は、主に二つの力によって引き起こされます。一つ目は、気圧の変化によるものです。低気圧の中心部分は、周囲よりも気圧が低くなっています。この気圧の差によって、まるでストローで吸い上げられるように、海水面が上昇します。二つ目は、風の影響です。特に海岸に向かって強い風が吹き込む場合、海水は風によって陸地側に押し寄せられます。この時、海岸線に近いほど海水の量が増えるため、海面の上昇が顕著になります。高潮は、標高の低い海岸地域に深刻な被害をもたらす可能性があります。家や道路が浸水したり、建物が倒壊したりする危険性があります。また、高潮によって発生する高波は、さらに被害を拡大させる可能性があります。最悪の場合、人命に関わる事故に繋がることもあるため、高潮への備えは非常に重要です。
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津波浸水想定区域を理解し、防災意識を高めよう

- 津波浸水想定区域とは「津波浸水想定区域」とは、起こりうる最大規模の津波が来た場合に、どの範囲まで、どれくらいの深さで浸水が予想されるのかを示した地図のことです。この地図は、過去の津波の記録や、土地の高さや形などの情報をもとに、最も被害が大きくなると考えられる状況を想定して作られています。津波は、地震や火山噴火などによって引き起こされる、非常に恐ろしい自然災害です。いつ、どこで、どれくらいの規模で発生するのかを正確に予測することは、現在の技術では非常に困難です。場所や規模によっては、想定をはるかに超える大きな被害をもたらす可能性も十分に考えられます。ですから、いざという時に備え、普段から自分が住んでいる地域や職場、よく行く場所などが、この津波浸水想定区域に含まれているかどうかを確認しておくことが大切です。自分のいる場所がどれくらい危険なのかを知っておくことは、安全を確保するための第一歩と言えるでしょう。
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命を守るために知っておくべき「津波災害警戒区域」

地震の揺れがお収まり、ようやく安全だと胸をなでおろしたのもつかの間、想像を絶する巨大な波が押し寄せてくることがあります。これが津波です。津波は、海底で起きた地震によって引き起こされる自然現象です。海底で地殻が大きく変動すると、その上の海水も大きく揺り動かされ、巨大な波となって沿岸に押し寄せます。津波の破壊力は凄まじく、沿岸地域に壊滅的な被害をもたらす可能性があります。津波は、家屋をなぎ倒し、車を押し流し、街全体を水浸しにしてしまいます。さらに恐ろしいことに、多くの人々が津波によって命を落としています。津波から身を守るためには、地震発生時の早めの避難が重要です。揺れを感じたら、すぐに高台や指定された避難場所へ移動しましょう。また、海岸や河口付近にいる場合は、津波の危険性があることを常に意識し、少しでも異変を感じたら、すぐに高台へ避難することが大切です。
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copy済 ゲリラ豪雨から身を守る!降水短時間予報のススメ

近年、局地的に発生する短時間強雨、いわゆる「ゲリラ豪雨」による被害が増加しています。ゲリラ豪雨は、その名の通り、突発的に発生し、短時間で猛烈な雨を降らせることから、予測が非常に困難です。いつ、どこで発生するか分からないため、日頃からの備えが重要となります。まず、気象情報に注意を払い、最新の情報をこまめに確認するようにしましょう。テレビやラジオ、インターネット、スマートフォンアプリなどを活用し、大雨や洪水に関する警報や注意報が出ていないか、常に確認することが大切です。特に、外出時には最新の気象情報を確認し、急な雨に備えましょう。また、自宅や職場周辺の危険箇所を把握しておくことも重要です。例えば、急な坂道や低い土地、河川の近くなどは、豪雨時に浸水したり、土砂災害が発生する可能性があります。ハザードマップなどを参考に、危険箇所を把握し、避難経路や避難場所を確認しておきましょう。ゲリラ豪雨は、いつ、どこで発生するかわからない脅威です。日頃から気象情報に注意し、適切な防災対策を講じることで、被害を最小限に抑えることができます。
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津波来襲時の司令塔!津波現地指揮所とは?

- 迫り来る津波への備え地震発生後、津波の発生が予想される場合、一刻も早く安全な場所へ避難することが最優先です。 沿岸地域では、津波は家屋や道路を破壊し、人々の生活を根底から覆すほどの甚大な被害をもたらす可能性があります。 日頃からの備えと、的確な情報収集、そして迅速な判断と行動が、あなたの命を守る上で極めて重要となります。まず、お住まいの地域のハザードマップを確認し、津波発生時の安全な避難場所とそこまでの経路を把握しておくことが重要です。 家族構成や身体状況に合わせて、安全かつ迅速に避難できる経路を選びましょう。また、いざという時に備え、非常持出品の準備も怠らないようにしましょう。飲料水、食料、懐中電灯、ラジオ、救急用品など、数日間生活できるだけの物資を揃えておくことが大切です。地震発生後、津波警報や注意報が発令された場合は、速やかに避難を開始しましょう。 テレビやラジオ、防災無線などから正確な情報を得るように心がけ、周囲の人たちにも情報を共有し、助け合って行動しましょう。津波は繰り返し襲来し、第1波が小さくても、後から大きな波が来ることもあります。安全が確認されるまでは、決して海岸や河口付近に近づかないようにしてください。津波への備えは、自分自身と大切な人の命を守るための、欠かすことのできない行動です。 日頃から防災意識を高め、いざという時に適切な行動をとれるよう、しっかりと準備しておきましょう。
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命を守る津波警報、正しく理解しよう

大きな地震が発生すると、私達が特に注意しなければならないことの1つに津波があります。津波とは、海底で起きた巨大地震などによって発生する、非常に規模の大きい波のことです。この波の破壊力は凄まじく、沿岸地域に甚大な被害をもたらす可能性があります。地震発生後、気象庁は津波の発生が予想される場合、津波警報を発表します。これは、私達にとって命を守るための、非常に大切な情報源です。津波警報が発表されたら、すぐに安全な場所に避難することが重要です。海岸や河口付近など、標高の低い場所にいる場合は、速やかに高台や内陸部へ移動しましょう。津波は、繰り返し襲ってくるという特徴も持ち合わせています。最初の波が小さくても、油断せずに、警報が解除されるまで、安全な場所で待機を続けてください。ラジオやテレビ、インターネットなどを通じて、最新の情報を常に確認するように心がけましょう。
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津波監視所の役割とその重要性

- 津波監視所とは津波監視所は、地震や海底火山噴火などによって発生する津波から、人々の命と財産を守るために重要な役割を担っています。文字通り、津波を監視するための施設で、高い場所や頑丈な建物など、津波の影響を受けにくい安全な場所に設置されています。津波監視所の主な役割は、24時間体制で海を監視し、津波の発生をいち早く察知することです。そのために、海底に設置された地震計や水圧計、波高計などの観測機器から送られてくるデータを常に監視しています。そして、津波の発生が確認されると、気象庁などを通じて、テレビやラジオ、防災無線、携帯電話など様々な手段を使って、津波に関する情報が住民に迅速に伝えられます。津波は、発生源から遠く離れた海岸にも、長い時間をかけて到達することがあります。津波監視所からの情報発信は、住民が津波から避難するための貴重な時間を稼ぎ、被害を最小限に抑えるために大変重要です。
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命を守る砦!津波一時避難場所と避難ビル

- 迫りくる津波、そのときどうする?地震発生時、海岸近くにいる場合は、津波の危険が迫っている可能性があります。津波は、想像をはるかに超える速さで押し寄せ、家屋や車など、その行く手にあるものをすべて飲み込んで破壊する力を持っています。ですから、あなたの命を守るためには、一刻も早く、少しでも高い場所に避難することが何よりも大切です。海岸で強い揺れを感じたり、地震速報で津波の発生が予想されたりしたら、すぐに身の安全を確保してください。海岸から離れ、近くの高台や頑丈な建物の高層階へ避難しましょう。津波は繰り返し襲ってくるため、安全が確認されるまでは、決して海岸付近に戻ってはいけません。 日頃から、お住まいの地域の津波ハザードマップを確認し、避難場所や避難経路を家族で共有しておきましょう。また、非常持ち出し袋には、飲料水や食料、懐中電灯など、いざという時に必要なものを備えておきましょう。 万が一に備え、落ち着いて行動できるよう、心構えをしておくことが大切です。
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津波フラッグ:視覚で伝える警報

- 津波フラッグとは「津波フラッグ」は、海からの深刻な脅威である津波の発生を、見てすぐに理解できるようにするための旗のことです。大津波警報、津波警報、津波注意報といった、緊急性の高い情報が発表された際に、音ではなく視覚によって情報を伝えるという重要な役割を担っています。海岸線に近い地域では、津波の危険が迫ると、サイレンを鳴らしたり、防災無線で呼びかけたりするなどして、住民の皆様に避難を促します。しかし、耳が不自由な方や、高齢のために耳が遠くなってしまった方など、音が聞こえにくい状況にある方々にとっては、こうした情報が届かない可能性があります。また、海岸近くでは波の音や風の音が大きい場合もあり、そうした状況下では、たとえ耳が聞こえる方でも、重要な情報がかき消されてしまうことがあります。こうした問題を解決するために、津波フラッグは有効な手段となります。旗の色は、危険の度合いによって異なり、一目見ただけで状況を判断できるようになっています。例えば、赤色は「大津波警報」、黄色は「津波警報」、青色は「津波注意報」を表すといった具合です。津波フラッグは、音が聞こえにくい方にも情報を伝えられるだけでなく、言葉を使わないため、外国人の方や、小さなお子さんにも理解しやすいという利点があります。このように、津波フラッグは、誰もが安全を確保できるよう、様々な状況下で役立つ情報伝達の手段として、重要な役割を果たしています。
水害への備え

防災情報を理解する: 注意報とは?

- 注意報発表の目的注意報は、地域住民の生命や財産を守るための大切な情報伝達手段です。災害が発生する危険性が高まり、いつ発生してもおかしくない状況になった場合に、いち早く住民に危険を知らせ、早めの備えを促すことを目的としています。注意報は、まだ避難が必要なほど切迫した状況ではありません。しかし、今後の天候の変化や災害の進展によっては、より警戒度が高い警報に切り替わる可能性も十分に考えられます。ですから、注意報が出た時点では、まず落ち着いて、テレビやラジオ、インターネット、スマートフォンアプリなどの信頼できる情報源から最新の情報を収集するようにしましょう。そして、収集した情報に基づいて、自宅の周辺や避難経路の状況、家族の安全確保、非常持ち出し品の準備など、状況に応じた行動を起こすことが重要です。日頃から防災意識を高め、注意報が出たら適切に行動することで、いざという時に自分自身と大切な家族を守ることができます。
水害への備え

自分を守るための防災行動計画「マイ・タイムライン」

近年、大型台風や集中豪雨など、私たちに大きな被害をもたらす自然災害が頻繁に発生しています。いつ、どこで、どのような災害に見舞われるかは誰にも予測することはできません。だからこそ、不意に訪れる危機に適切に対処できるよう、日頃から災害に対する備えをしっかりと行っておくことが非常に重要です。災害への備えは、大きく分けて二つあります。一つは、災害発生前にできる備えです。自宅周辺の危険地域や避難場所、避難経路などを把握しておくことはもちろんのこと、非常持ち出し袋の準備も欠かせません。飲料水、食料、懐中電灯、携帯ラジオ、常備薬など、最低限必要なものを揃えておきましょう。また、家族との連絡方法や集合場所を前もって決めておくことも大切です。もう一つは、災害発生時の落ち着いて行動するための備えです。災害発生時には、情報収集が重要となります。テレビやラジオ、インターネット、防災無線などを通じて、正確な情報を入手し、冷静に状況を判断することが大切です。また、地域住民との協力も欠かせません。日頃から近隣住民とコミュニケーションをとっておき、互いに助け合える関係を築いておくことが、安全確保に繋がります。
水害について

空から降る氷の粒、霰の正体

- 空から降る氷の粒春や秋、時には夏にも、突如として空模様が変わり、激しい雨と共に氷の粒が降ってくることがあります。この現象は「霰(あられ)」と呼ばれ、その名の通り、まるで米粒や小豆のような小さな氷の粒が特徴です。霰とよく似た現象に「雹(ひょう)」がありますが、この二つは全く異なる現象です。見分けるポイントとしては、霰は大きさが直径5ミリメートル未満と小さく、積もることはほとんどありません。一方、雹は5ミリメートル以上の大きさになることもあり、時には家屋や農作物に被害を与えるほどの規模になることもあります。霰は、積乱雲と呼ばれる発達した雲の中で発生します。雲の中で小さな氷の粒が強い上昇気流によって上空と下層を行ったり来たりする過程で、周囲の水滴が氷となって付着し、大きくなっていきます。そして、上昇気流では支えきれなくなった霰が、地上へと落下してくるのです。霰は、その発生メカニズムから、激しい雨や雷を伴うことが多く、短時間で天候が急変することが特徴です。そのため、天気予報などで「霰」の予報が出た場合は、急な天候の変化に注意し、安全な場所に避難するなど、早めの対策を心がけましょう。
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霙:冬空からのサイン、雨と雪の狭間

冬の寒さが厳しくなると、空から白い粒が降ってくることがあります。それは、まるで綿毛のように軽やかに舞い降りる雪かもしれませんし、雪と雨が織りなす、一粒一粒が氷の粒でできた霙かもしれません。 霙は、冬特有の気象現象で、雨と雪の中間的な存在と言えます。 空から降ってくるときは雪のように真っ白で、ふわふわと柔らかな見た目をしていますが、実際に触れてみると、ひんやりとした冷たさが感じられ、水滴が付着していることもあります。これは、霙が上空の気温が低いところで雪として発生し、地上付近の気温が0度以上のところを通過する際に一度溶け、再び冷やされて凍るという過程を経るためです。そのため、雪と比べると硬く、地面に当たった時の感触も異なります。 時には、雪と霙が同時に降ってくることもあり、空から降る白い粒が織りなす景色は、冬の寒さをより一層感じさせ、幻想的な雰囲気を醸し出します。
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空から降る脅威:雹のメカニズムと被害

雹は、夏によく見られる積乱雲と呼ばれる、背の高い雲の中で発生します。積乱雲の中では、強い上昇気流が発生しており、小さな氷の粒が雲の中を激しく上下に移動しています。氷の粒は、上昇する際に雲の中に含まれる水蒸気が凍りつくことで、少しずつ大きくなって行きます。そして、氷の粒が大きく成長し、上昇気流では支えきれなくなると、地上へと落下していきます。雹が落下する途中で、再び上昇気流に巻き上げられることがあります。この時、氷の粒は、雲の中にある氷点下でも凍っていない、過冷却状態の水滴と衝突します。過冷却状態の水滴は、氷の粒にぶつかると瞬時に凍りつき、氷の粒の表面に層のように積み重なっていきます。これを何度も繰り返すことによって、氷の粒はまるで玉ねぎのように層を成しながら大きくなり、最終的に雹となって地上に降ってくるのです。
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竜巻注意情報とは?

- 竜巻注意情報とは竜巻注意情報とは、大気の状態が不安定なときに、積乱雲に伴って発生する竜巻やダウンバーストといった激しい突風に対して、注意を呼びかけるために気象庁が発表する情報です。-# 竜巻の脅威竜巻は、積乱雲から渦を巻いて地面に吹き降りてくる突風です。その風速は非常に強く、家屋を破壊したり、車を吹き飛ばしたりするなど、甚大な被害をもたらすことがあります。また、竜巻の中心付近では物が巻き上げられるため、人に当たると大怪我を負う危険性もあります。竜巻は予測が難しく、発生してから短時間で消滅することも多いため、注意が必要です。-# ダウンバーストの脅威ダウンバーストも、積乱雲から吹き降りてくる強い風のことを指します。竜巻ほどの規模ではありませんが、広範囲にわたって強い風が吹き荒れるため、建物や樹木に被害を与えることがあります。また、ダウンバーストに伴って発生する下降気流は、飛行機の離着陸時に大きな影響を与える可能性があります。-# 竜巻注意情報発表時の行動竜巻注意情報が発表された場合は、周囲の状況に注意し、空模様の変化に気を配るようにしましょう。積乱雲が近づいてきたり、雷鳴が聞こえたりする場合は、竜巻やダウンバーストが発生する可能性があります。安全な建物の中に避難し、状況が落ち着くまで様子を見るようにしてください。外出している場合は、頑丈な建物や地下街などに避難しましょう。近くに適切な避難場所がない場合は、物陰に隠れるなどして身を守ってください。
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竜巻から身を守る!

- 竜巻の発生メカニズム竜巻は、積乱雲と呼ばれる、空高くまで発達した巨大な雲の中で生まれます。この雲の中では、暖かく湿った空気が上昇する上昇気流と、冷たく乾燥した空気が下降する下降気流が、まるで綱引きのように激しくぶつかり合っています。 このせめぎ合いの中で、空気の渦が生じ始めます。はじめは雲の中で回転しているだけの空気の渦ですが、上昇気流によってさらに勢いを増し、まるでフィギュアスケーターが腕を縮めて回転速度を上げるように、渦は細く速く回転を続けます。そして、ついにこの回転する空気の渦が、雲の底から漏斗状に地面に向かって伸び、地表に達したものが竜巻です。竜巻は、その形状から「漏斗雲」と呼ばれることもありますが、実際には空気中の塵や水滴が目に見えるようになっているため、柱状に見えることもあります。竜巻の発生には、強い上昇気流と大気の不安定さだけでなく、地上付近の風向や風速が急に変化する現象も深く関わっています。このような複雑な気象条件が重なり合って、初めて竜巻は発生するのです。