命を脅かす出血熱、デング熱とは?

命を脅かす出血熱、デング熱とは?

防災防犯を教えて

先生、『出血性デング熱』って、普通の『デング熱』と何が違うんですか?

防災防犯の研究家

良い質問だね! 実は『出血性デング熱』は、『デング熱』の中でも特に症状が重い状態を指すんだ。どちらもデングウイルスによって引き起こされるんだけど、『出血性デング熱』になると、高熱や出血、意識が薄くなるなどの危険な症状が出てしまうんだ。

防災防犯を教えて

そうなんですね! では、どうすれば『出血性デング熱』を防げるんですか?

防災防犯の研究家

残念ながら、予防接種はまだないんだ。だから、デングウイルスを運ぶ蚊に刺されないようにすることが一番の予防策になるよ。東南アジアやインドなど、デング熱が多い地域に行くときは、虫除けスプレーを使ったり、長袖・長ズボンを着用するなど、蚊に刺されないように気をつけようね!

出血性デング熱とは。

「災害や犯罪を防ぐために知っておきたい言葉、『出血性デング熱』について説明します。出血性デング熱は、デング熱ウイルスによって起こるデング熱の中でも、重い症状が出る病気です。急に高い熱が出て、出血したり、急に体がだるくなったりします。放っておくと命に関わることもあります。東南アジアやインドでよく見られます。」

熱帯地域で流行する感染症

熱帯地域で流行する感染症

熱帯地域では、高温多湿な気候や衛生状態などから、様々な感染症が流行しやすくなっています。その中でも、特に注意が必要なのが出血性デング熱です。出血性デング熱は、デングウイルスに感染することで発症する病気で、主な症状として高熱や頭痛、関節痛、筋肉痛などが現れます。さらに、重症化すると出血やショック症状を引き起こし、命に関わることもあります。

デングウイルスは、主にヒトスジシマカという蚊によって媒介されます。ヒトスジシマカは、公園の小さな水たまりや植木鉢の受け皿などにも発生しやすく、私たちの身近な場所に潜んでいます。そのため、熱帯・亜熱帯地域への旅行者はもちろんのこと、日本国内でも感染するリスクがあります。

近年、地球温暖化の影響で、日本の平均気温は上昇傾向にあり、ヒトスジシマカの生息域も拡大しています。このため、今後、国内でのデング熱の発生が増加する可能性も懸念されています。

熱帯地域への旅行や出張を計画している場合は、事前に現地の感染症情報を入手し、蚊に刺されないように対策を徹底することが大切です。また、帰国後も体調の変化に注意し、発熱や発疹などの症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

項目 内容
病気 出血性デング熱
原因 デングウイルス
媒介 ヒトスジシマカ
症状 高熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、出血、ショック症状
予防 蚊に刺されないようにする
注意点 熱帯地域への旅行者、日本国内でも感染リスクあり、地球温暖化の影響で国内での発生増加の可能性

突然の高熱と激しい痛み

突然の高熱と激しい痛み

ある種の感染症にかかると、突然高い熱が出ることがあります。体温が急激に上昇すると同時に、強い頭痛を感じたり、体中が痛むような筋肉痛に襲われることもあります。さらに、関節も痛くなり、まるでインフルエンザにかかったような状態になることがあります。

確かに、これらの症状はインフルエンザと非常によく似ています。しかし、今回ご紹介する感染症の場合、インフルエンザにはあまり見られない症状が現れることがあります。それは、目の奥が痛むという症状や、皮膚に赤い発疹が出るという症状です。

これらの症状は、数日間続くことが多いですが、その後は徐々に回復に向かいます。ただし、症状が続く場合は、医療機関を受診するようにしてください。自己判断は禁物です。適切な診断と治療を受けることが重要です。

症状 詳細
発熱 突然の高熱
頭痛 強い痛み
筋肉痛 全身の痛み
関節痛 インフルエンザのような痛み
眼痛 目の奥の痛み
発疹 赤い発疹

重症化すると命の危険も

重症化すると命の危険も

デング熱は、蚊が媒介する感染症で、高熱や発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛などの症状が現れます。多くは軽症で回復しますが、中には重症化することがあり注意が必要です。重症化したデング熱は「出血性デング熱」と呼ばれ、命に関わる危険性があります。
出血性デング熱では、発熱に加えて、鼻血、歯茎からの出血、皮下出血など、様々な出血症状が現れます。これは、血小板の減少や血管からの血液漏出(血漿漏出)などが原因で起こります。さらに悪化すると、出血が止まらなくなり、出血性ショックに陥ることもあります。また、ショック状態から多臓器不全を引き起こし、死に至る場合もあります。
デング熱を疑う症状が出た場合は、自己判断せず、速やかに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。特に、出血傾向がみられる場合は、重症化している可能性が高いため、緊急の医療 intervention が必要になります。

有効なワクチンと予防策

有効なワクチンと予防策

デング熱は、蚊が媒介する感染症であり、高熱や頭痛、関節痛などを引き起こします。重症化すると、命に関わることもあります。デング熱に対する有効なワクチンは存在しますが、注意が必要です。過去にデングウイルスに感染したことがある人がワクチンを接種すると、逆に重症化するリスクが高まる可能性があります。そのため、ワクチン接種を希望する場合は、必ず医師に相談し、過去の感染歴などを詳しく伝えることが重要です。
ワクチン接種と合わせて、蚊に刺されないための予防策を徹底することも重要です。蚊は、特に朝夕の時間帯に活動が活発になります。外出する際は、長袖、長ズボンを着用し、肌の露出を控えるようにしましょう。また、肌の露出している部分には、虫除けスプレーを使用し、蚊を寄せ付けないようにしましょう。
家の中でも蚊の対策は必要です。網戸や蚊帳を使用したり、蚊取り線香を焚いたりするなどして、家の中に蚊が侵入するのを防ぎましょう。さらに、家の周りで水が溜まっている場所があると、蚊の発生源になる可能性があります。植木鉢の受け皿やバケツなど、水が溜まっている場所を定期的にチェックし、水を捨てたり、掃除したりするなどして、蚊の発生を防ぎましょう。
デング熱は、予防と適切な対策によって、感染リスクを減らすことができます。日頃から予防を心がけ、健康と安全を守りましょう。

分類 対策
ワクチン接種
  • 有効なワクチンが存在する
  • 過去にデングウイルスに感染したことがある人は、ワクチン接種により重症化するリスクが高まる可能性があるため、医師に相談が必要
蚊に刺されないための対策(屋外)
  • 朝夕の時間帯の外出は控える
  • 長袖、長ズボンを着用し、肌の露出を控える
  • 肌の露出している部分には、虫除けスプレーを使用する
蚊に刺されないための対策(屋内)
  • 網戸や蚊帳を使用する
  • 蚊取り線香を焚く
蚊の発生源対策
  • 植木鉢の受け皿やバケツなど、家の周りで水が溜まっている場所を定期的にチェックし、水を捨てたり、掃除したりする

早期発見と適切な治療を

早期発見と適切な治療を

デング熱は、残念ながらそれを根本的に治す薬はまだ見つかっていません。そのため、今のところ治療は、熱や痛みといった症状を抑えることを中心に行われます

デング熱にかかってしまった場合、まずは安静にして身体を休ませることが大切です。また、発汗による脱水を防ぐために、水分をこまめに摂るように心がけましょう。水やスポーツドリンクなどで水分を十分に補給してください。

高熱や頭痛、関節痛といったつらい症状が見られる場合には、医師の指示のもと、解熱鎮痛剤を使用することもあります。自己判断で市販薬を使うのは避け、必ず医師に相談の上、指示に従って下さい。

デング熱は、まれに重症化することがあり、そうなると命に関わる危険性も高まります。重症化を防ぐためには、早期に発見し、適切な治療を始めることが何よりも重要です。もし、デング熱が疑われるような症状が現れた場合には、ためらわずに医療機関を受診してください。